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本物の9番獲得に向けて

バイエルン・ミュンヘンはハリー・ケイン獲得に本気だ。6/27にバイエルンはトッテナムにハリー・ケイン獲得のオファーを提出した。オファーの内容は€70m + add-onで、トッテナムに即座に拒否された。

トッテナムとの契約が残り1年とはいえ、プレミアリーグで多くのゴールを決めてきたハリー・ケインの実力を考えれば金額の安すぎるオファーだが、バイエルンにとってはオープニングオファーなので拒否されることは想定内だ。

オープニングオファーから約10日、バイエルンはすぐに2回目のオファーを提示すると予想されていたが、まだそれは行われていない。

これまでのところ、状況は2021年と似ている。当時、ケインはマンチェスター・シティへのケインは移籍を望んでいた。しかし、シティはトッテナムにケイン売却を納得させるようなオファーを出すには至らなかった。当時と同じように、今回もトッテナムはケインに新たな契約に結ぶよう説得したいと考えているが、移籍市場が開いている期間はケインはそれを断ると予想されている。

ただし、来週は事態が分岐し始めるポイントになる可能性がある。

来週には、ケインがスパーズのプレシーズントレーニングに参加する予定だ。2年前、ケインは姿を見せず、トレーニングを無断欠席し、退団を希望していることを明らかにした。

今夏のスパーズは2021年とは異なり、プレシーズンは海外遠征を予定している。ケインは7月14日に他のメンバーとともにオーストラリアのパースに飛ぶ予定だが、彼が仮に遠征を拒否するようなことがあれば、それは大きな意味を持つだろう。ギャレス・ベイルでさえ、レアル・マドリーへの移籍を強行しようとしていた2013年にトッテナムのプレシーズン香港ツアーに参加した。ケインがどのような決断を下すかは、非常に興味深い。

バイエルンの状況と2年前のシティの状況にはいくつかの違いがある。当時、シティはケインの契約が彼らにとって有利な時期にもう一度チャンスがある可能性が高いこと、翌年の夏にハーランド獲得のチャンスがあることを理由に、ケイン獲得を見送ることができた。

一方、バイエルンにとってのストライカー獲得の必要性はより差し迫ったものだ。この夏、バイエルンがケインを獲得できれば、素晴らしい補強となる可能性が高い。トッテナムは他のイングランドのクラブへの売却を望んでおらず、いくつかのプレミアリーグのビッグクラブも、その姿勢を変えるよう説得するために必要な資金とエネルギーを投じる意向を示していない。

よって、イングランド以外のクラブに売却する方がより好ましい選択肢となり、バイエルンが有利になるだろう。

また、来年の夏にはケインはフリーエージェントとなり、希望するクラブを選択できるため、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーなど、プレミアリーグのライバルクラブへの移籍がより現実的な選択肢となる。

これもバイエルンにとっては助けとなる。なぜなら、トッテナムにとってケインが重要であると同時に、ダニエル・レヴィ会長はケインを引き留めておくことがスパーズにとって最善の利益となるかどうか、慎重に考えなければならない時期が来るからである。クラブ側の立場としては、ケインは売りに出されていないため、値札自体はないが、少なくとも海外クラブからの€100mを超える金額でのオファーをクラブが検討する可能性はある。

ケインの獲得交渉を担当しているカール=ハインツ・ルンメニゲ

2021 年と比較すると、バイエルンが少なくともケインを獲得できる可能性は高い。

しかし、最終的には、最も重要な要素は変わらない。それは、バイエルンがスパーズを納得させるオファーを提示しない限り、ケインは獲得することはできないということだ。

結局、バイエルンがどれだけ懸命にケイン獲得をプッシュするつもりであるかにかかっており、来週はこれが2021年とは異なるものになるかどうかについて明らかになる可能性がある。

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