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【AoE2:DE】アップデート 107882【和訳と感想】

 24年3月15日に新しいDLCが発売されました。
 キャンペーンのみが追加されるDLCで、運営がずっと前から出したいと言っていた内容であり、それだけになかなか凝った面白そうなキャンペーンとなっています。

 このDLCに合わせてリリースされたアップデートの内容を見ていきます。

 バランス調整はだいぶ控えめですが新機能目白押しなので、しっかりとチェックして自分のプレイに取り入れていきましょう。

 この記事はPUP公開時に執筆し、アップデートリリース時に加筆修正して、正式なパッチノートとしています。


■バランス調整

 まずはバランス調整を見ていきます。

・ジョージア

-50Fのペナルティ:削除
騎馬ユニットの自動回復:時代進化毎に+5HP から 領主以降+15HP/mに変更
(EL)モナスパ:
生産時間が11秒から14秒に増加
攻撃力上昇の条件が5体毎から7体毎に上昇

 前回のアルメニアに続き、ジョージアが強化されます。アルメニアと違ってジョージアは十分な強さを持っていたように感じますが、どうでしょうか。
 ジョージアは騎馬系UUを持つ文明では珍しく、UUを主力にする戦略を組む文明となっていました。モナスパはスノーボールが可能で、特性上多少転向にも強いので、積極的にUUを主力にしたい文明です。
 軍事以外にもラバ荷車や教会、修理ボーナスなどマップを広く使うデザインとなっています。

 その反面立ち上がり(最序盤から城主序盤)が並み以下だったので、"開けているけど速攻が決まりにくくマップコントロールが必要なマップ"で採用される文明という印象でした。

 それが今回の調整によって、すこしマイルドになります。

 HP自動回復の調整は、暗黒の初期斥候の殴り合いをかなり有利にするので、もしかしたら領主以降になるかもしれません(正式リリース時に領主からとなりました)。
 ちなみに領主斥候はHP45(回復量6.75)、血統騎士は120(回復量18)と回復量自体も大幅に上昇しています。

 モナスパが弱体化したとはいえ、近衛を持っていないので結局モナスパを回さないといけない文明なのは変わりませんが、そこまでの隙が減ったのは嬉しいのではないでしょうか。

 余談ですがジョージアは弓懸と射手鎧3が無い重弓騎兵を使えます。
 弓騎兵は自動回復と高所ボーナスを最も活かせるユニットです。モナスパをぶん回す前に弓騎兵を挟み、相手を散兵に偏重させて打ち取るといったゲームメイクができれば気持ちよさそうです。

・インカ

食料割引:正しいコストにならなかった問題を修正

・イタリア

ジェノバ石弓射手:生産時間が18秒から14秒に減少

 射手UUにしては使いづらかったジェノバ石弓に強化が入りました。
 敵の猛攻にいつも絶妙に間に合わない印象だったので、これでもしかしたらだいぶ使いやすくなるかもしれません。

 モナスパが11秒でジェノバ石弓が18秒というのは、どう考えてもおかしかったので、これで妥当のように思えます。

・タタール

火炎らくだ:
帝王UUの研究がいらず、包囲攻撃訓練所で生産できる
生産時間が20秒から30秒に増加した

 火炎らくだが帝王にあがってすぐ量産できるようになりました。
 meme的な使い方しかされない印象ですが、帝王序盤から牽制として有効な選択肢となる時が来るかもしれません。
 
 欲しい時にすぐ準備できるようになったほか、ケシクや遠投と同時並行で生産できるようになったのも、レイトゲームでの活躍の機会を増やしそうです。

 ちなみに火炎らくだの攻撃性能は以下の通りです。中騎兵であるケシクとほぼ同コストなので、騎馬ユニットが暴れている時は良いかもしれません。

コスト:75F 30G
攻撃力:20
対建物+200 対騎馬+50 対ラクダ+50 対象+130 対兵器+25

■ゲームプレイ(抜粋)

 バランス調整はここまでですが、今アプデの目玉は操作関連です。

町の人・漁船:資源ドロップコマンドの追加
ユニットは持っている資源を近くの回収施設まで運び、すぐに作業に戻ることができる

ドロップオフボタン

 文章を見ただけでは少し分かりづらいですが、これは暗黒内政でタイムロスの大きな原因の一つである"屈伸"を1つの操作でやってくれるコマンドが追加されたと言うことです。これだけで神アプデかもしれません。

1つの操作でノータイムで回収されすぐに仕事に戻る

 今までは選択を含めると3つの操作が必要でクリックミスによる誤操作も起こり得ましたが、この機能はホットキーが設定できるので、"グループ選択→資源ドロップ"の2操作(かつ画面外)でできます。
 "あと3だけ木材が足りない"時に1操作で回収できるなど、他の使い方もありそうですが、確実に便利なので是非使っていきましょう。

町の人:駐留所を探すコマンドの追加
町の中心の鐘と似ているが、選ばれた町の人のみが近くの建物に駐留しようとする

 意図しない方向に歩き始めるかもしれないので、ゲームを通して積極的に使うかどうかは微妙なところですが、イノシシや鹿を狩るときにも2操作減らせるので、もしかしたらこれも暗黒内政に組み込むべきかもしれません。

 金鉱近くの塔やクメールの家、要塞教会など、駐留先が複数ある場合も素早く避難できるようになりそうです。

町の中心:仕事に戻すコマンドを使用すると、駐留できず待機状態になっている町の人も仕事に戻る

 未検証ですが、城主中盤以降に頻繁に起こる荒らしの事後処理が楽になりそうです。

ユニットグループ:兵器や輸送船に駐留命令を出した時、自動的に分散して近くの兵器に駐留する


 破城槌の駐留機能がいまいち使われていなかった理由が、ついに解消されます。破城槌に駐留できるようになったのはAOCからですが、もしかしたら発売当時からこの機能を望んでいたプレイヤーも多いかもしれません。
 破城槌の駐留人数が一律6人になったりと、立て続けに破城槌の調整が行われました。歩兵文明に強化が来たと言っても過言ではないでしょう。

攻城兵器は中心点だけではなく、弾の半径に完全なダメージを与えるようになった

 これもゲームバランスに関わる問題のように見えます。
 未検証ですが、投石機や大砲、ドロモンが強くなったのではないでしょうか。

■挙動の修正(抜粋)

・建物の基礎を置かれた動物が、元の場所に戻らなかった問題を修正

 小技のような形でイノシシや狼をフリーズさせることができてましたが、それが使えなくなりそうです。

・遠距離ユニットは発砲アニメーションで動けなくなることがなくなる。
・ターゲットを複数回右クリックしたとき、遠距離ユニットが攻撃をストップしなくなった。

 大砲や投石機がなかなか打たないという問題が解決されそうです。
 細かい操作を行ったとき、射撃せず棒立ちでいることがここ最近起こっていたので、これは嬉しい修正です。

・町の中心はより近い敵を確実に攻撃するようになった

 TCの射撃が変な挙動をすることがありました。荒らしに行った斥候が思わぬ被害を受ける事が出てくるかもしれないので、注意しましょう。

■まとめ

 ゲームプレイの改善内容が衝撃でしたが、これが意図したとおりに動くかどうか、あらゆる不具合を恐れているゲームプレイヤーとしては、少し怖いところがあります。

 しかし、プレイアビリティの改善は今遊んでいるプレイヤーはもちろん、"暗黒内政を練習しなおすのがだるくて復帰を先延ばしにしている"プレイヤーにとっても嬉しいアプデ内容ではないでしょうか。

 今後の展望の項目には、まだまだなにか用意しているとも書かれていましたので、そちらも楽しみに待ちましょう。

 それでは今回は以上です。ここまでお読みくださりありがとうございました。面白かった、役に立ったという方は"スキ"ボタンのクリックやフォロー、サポートなどよろしくお願いします!

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