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第2節 鳥栖が札幌相手に4発大勝!新戦力と守護神の躍動

 2月23日に開幕した2024年明治安田生命J1リーグ。2節を終え、2連勝のチームがないという珍しい事態が起きている。

 新潟との開幕戦、ホームで1-2の逆転負けという厳しい結果に終わった鳥栖。今月2日に行われた第2節の札幌戦では4-0と大勝した。新戦力のマルセロ・ヒアン、ヴィニシウス・アラウージョがそれぞれゴール。また、今シーズンJ最速を記録している原田がダメ押しの4点目を決め、サポーターにホームで今シーズン初勝利を届けた。今回はこの試合を振り返っていく。

 14分。自陣中央で河原がドリブル開始。左サイドに開いていたヒアンにパスを送ると快足を誇るヒアンがほぼ独走状態。最後は冷静に流し込み鳥栖が先制。開幕戦でも大きな存在感を示していた新外国人助っ人が2節目で早速結果を残した。

 30分。札幌右からのコーナーキックで岡村と競り合ったDFキム・テヒョンがハンドの判定。鳥栖は2戦連続で相手にPKを与えた。キッカーは浅野。これをパク・イルギュがセーブし、2試合連続でPKを阻止した。
この状況でのPKは試合を大きく左右する大事な場面。そんな中、流れを相手に渡さない守護神のスーパーセーブはチームを大いに勇気づけた。

 64分。もう1人のブラジル人助っ人も結果を残す。ペナルティエリア内で堀米が倒されPK獲得。そのPKをアラウージョが右サイドネットの厳しいコースに決め2-0となった。J3の今治から加入したアラウージョ。昨季はゴールがなかったが、J1デビュー戦でいきなりゴールを記録した。

 83分。途中交代で入った富樫のクロスがオウンゴールを誘い3点目。ラッキーな形ではあるが、鳥栖にとって試合をさらに有利に進める得点となった。今シーズン、ヒアンとアラウージョの加入やプレシーズンマッチで得点をあげていた河田などFWの層は厚いが、昨季横山とのホットラインを形成した富樫の活躍にも期待だ。

 90+5分。ペナルティーエリア中央付近で横山からのパスを受けた原田が低いシュートを突き刺しとどめの1撃。加入後、J3からの選手とは思えない活躍をしている原田。今シーズンは得点もとれる右サイドバックになったのだろうか。

 今節は2トップの新加入ブラジル人コンビが素晴らしい活躍を魅せ、サポーターの心を一気につかんだ。試合後の彼らのインスタは、鳥栖ファンのメンションでいっぱいだった。1人1人自身のストーリーにあげる彼らの人柄も今後人気をさらに高めるだろう。ゴールをあげるだけでなく前線から積極的なプレスをかけ、守備面でもチームを支える鳥栖の新たな攻撃陣に目が離せない。
 加えてパクの活躍も今節の勝利に大きく貢献した。1-0の場面での2試合連続PKストップはチームを勇気づけ、悪くなった流れを再び鳥栖に戻した。あの場面で同点に追いつかれていたら、このような大勝は難しかっただろう。今季も素晴らしい活躍をみせるパクは昨年日本国籍を取得。
この活躍であれば、日本代表入りの可能性も高まるだろう。

今節の個人的MVPはパク・イルギュ。
次節広島戦でもスーパーセーブで大橋をとめることができるだろうか。

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