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「センス」って何のことか考えてみた

こんにちは、favyのしげさんです。

先日、元上司とサシ飲み(リモート)して色々と話していたんですが、その中で「センスって何なんだろうね」って話になり、金麦片手に議論していました。

その内容がなかなか面白かったので備忘録的にまとめてみようと思います。

ちなみに私の持論はこちら


彼曰く

彼の持論としては、一言で言うと「センスとは経験である」とのこと。
ここだけ聞くと「?」って感じでしたが、説明を聞くとすごく腹落ちしました。

私の補足も含めて解説します。

ビジネスでもスポーツでもアートでも、「センスがいい」と言われる人は他の人以上に「経験値」があるはず。
その積み重ねで「この場面ではこうする事がベストだ」という判断をしているのだ、と。

例えば指導方法を揶揄される事の多い長嶋茂雄氏ですが、現役時代は誰もが知る名選手です。「センスだけで野球をやっていた」ように思われがちですが、実は練習量がかなり多かった事でも知られています。
出場試合数ももちろん多かったので、「打席に立つ」という経験は他の選手に比べても圧倒的に多かった事は容易に想像ができます。

余談ですが、「関ジャム 完全燃SHOW」という私の大好きなTV番組があります。先日矢沢永吉が出演し、曲作りの手法についてかなりテクニカルな話をしていました。
普段はあまり表には出てこない情報ですが、あのYAZAWAも単に感覚で曲を作っているのではなく、経験則の上に成り立っているんだという衝撃を受けました。

「神童」はどう説明する?

彼と話し終わってから、「大して練習しなくても何やっても上手だった『神童』みないな子は経験なんてないんじゃないか?」と思い、自分なりに掘り下げて考えてみました。

完全に個人的な見解ですが、彼らは「少ない経験値の中から物事の本質を見抜く能力」が高かったんだと思います。つまりは頭の良さかなと。
例えば「1+1=2」とだけ教わって、「ってことは2+2=4だよな」という事が一発で理解できる子と、教科書に書かれているりんごの数を数えないと「2+2=4」に辿り着けない子がいるのと同じじゃないでしょうか。
それが野球なのか算数なのかの違いであって、神童の持っていた「センス」(のように見えていたもの)の正体は「頭の良さ・理解の速さ」なんだと思います。

実際に小学校や中学校時代に「神童」ともてはやされたようなスポーツ選手が、進学後に練習(つまり経験を増やすこと)を怠った結果、伸び悩んで引退したというケースは、みなさんの周りにもたくさんあるのではないでしょうか。

そして彼らは決して「センスがいい」と評価されることはないと思います。あるとしたら「センスが良かったのに」という過去形。
本当に「センス」というもの(先天的な何か)があるんだとしたら、無くなるようなものではないんじゃないかという気がします。

そこにいるのは、ちょっと厳しい言い方かもしれませんが「幼少期に少しだけ人よりも上手だったことに胡座をかいて練習を怠り、それ以上成長できなかった人」であり、「持って生まれたセンスが消えてしまった人」ではないと思います。


じゃあ仕事に活かそう

こう考えると、どうやら「センスとは経験である」という説は間違っていなさそうな気がしてきました。

しかしただ経験だけあってもダメなんじゃないかとも思います。
その経験の中からいかに学ぶか。改善する努力をしているかどうかで、その人が残す実績は大きく違うはずです。

ヒットを打てなかった試合の後に100球のバッティング練習をしても、「なぜあの球を打てなかったのか」「どうしたら打てるようになるか」と考えて練習している人とただ「打てなかったから頑張って練習しなきゃ」だけの人だと、どちらが成長する可能性が高いかは明白です。

プレイヤーとして優秀になるためには、やはり経験をたくさん積むこと、そしてその経験(成功も失敗も含め)の中から学習することが必要なんじゃないかと思います。


マネージャーとして必要になるもの

マネージャーとしてやっていくには、メンバーの育成が必須です。
そのためには、自分の経験値の積み重ねで出来るようになったことを言語化する能力も必要になってきます。

「自分ができる」のと「それを他の人が出来るように伝える」事は全く別物です。それが出来ないと「プレイヤーとしてのセンスはあるんだけどなぁ」という評価になります。
※もちろんそれ以外にもプレイヤーに求められるものとは異なる多くのスキルが必要ですが。


たくさん経験を積もう

とは言え、経験をたくさん積むには時間がかかります。
新卒の子がすぐに私と同じだけの経験値を積むことはできません。
もちろん自分自身が経験することが一番ですが、他の人の経験を何らかの方法で意識的にインプットする、つまり擬似的に経験値を増やす事も大事だと思います。

同じ業種や職種で成功している人の本を読んだり、Twitterやnoteで様々な情報に触れるだけでもかなり違います。

【THE MODEL】の中で著者の福田氏が書いていた

"Fools say they learn from experience .I prefer to learn  from the experience  of others."

の意訳がすごく好きなので、読んだことのない方がいらっしゃったらぜひ読んでみてください。


まとめ

飲みながら話していたことを酔っ払いながら考えてた内容なので、あまりまとまりはないですね…ごめんなさい。

ざっくり言うとこんな感じでしょうか。

・やっぱりどうやら「センス」の正体って「経験」だね
・ただ漠然と「やってた」だけじゃなく「成長しよう」としてたかどうかも大事
・育成側に回るなら「言語化」が出来るようにならないといけない
・経験不足をカバーするにはインプット


お読みいただいてありがとうございます。

Twitterもやってます。


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