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ワーママのキャリアについて思う事

こんばんは、favyのしげさんです。
今日は140文字で収められなかった考えをちゃんと書きたくて、noteに綴っております。

気付いたら長文になってたし、まとまりもないので気が向いた方だけお読み下さい…

きっかけはこちらのTweet↓


自分自身子供がいて(離婚したので一緒には暮らしてないですが)、奥様の仕事で直面したことのある話題です。
また、チームマネジメントをしてきたり人員計画を立てて来た中で、何が正解なのかを人並みには考えてきたんじゃないかと思います。

とは言え、正解が出たわけではないです。答えも出ていないです。
「考え方」としてこの問題を因数分解してみた、程度の内容だと思ってお読みください。

また、国の定めている法規に対して文句を言いたい意図もありませんし、誰かを批判する意図もありません。

「欠勤可能性」という考え方

体調管理をしっかりして、風邪をひかずに休まず会社に来る。
昭和な私はこれが社会人として最低限当たり前の事であると叩き込まれて来ました(特大の寝坊をかました自分の過去は棚に上げておきます)。
しかし、どんなに健康に気を遣っていたとしても、風邪をひいたりインフルに感染したりと、体調を崩して欠勤する可能性はあります。

つまり、「突然体調を崩してしまって欠勤する」という可能性は、基本的には皆同じぐらいあるものだと考えています。
同じように、外的要因(不慮の事故や天災など)から来る欠勤可能性も均等です。

なお、「(感染症ではない)37.3度の発熱で出社するかどうか」「インフルの予防接種が云々」的な議論はここではしません。話の方向がずれちゃうので。

誰もが同じだけ持っている欠勤可能性
a)体調不良による欠勤可能性
b)外的要因による欠勤可能性

しかし、実際には人によって欠勤する回数は違います。そこには、「欠勤可能性の種類の数」がそこそこ影響していると思います。
データを取ったわけではないので体感ですが、上記以外の「欠勤可能性」としては「家族の体調不良」「本人の持病」の2つが多いような気がします。
この2つは、各個人を形成する様々な要因によって、その可能性を持っているかどうかは異なります。

人によって異なる欠勤可能性
c)家族の体調不良による欠勤可能性
d)本人の持病による欠勤可能性

私自身は「アトピー性皮膚炎」という病気と40年ほど付き合っています。今は一時期に比べてかなり症状が落ち着いてきたので、それによって欠勤することはほとんどありませんが、以前は会社を長期で休んで入院したこともありました。今も通院のために遅れて出社することはあります。

が、【d)本人の持病による欠勤可能性】は今回のテーマとは直接関係ないのでここまでにします。


「親」の抱える欠勤可能性

では本題に戻って。

小さい子供がいる家庭は、本人の【a)体調不良による欠勤可能性】以外に子供の【c)家族の体調不良による欠勤可能性】が加わります。
しかも小さい子供は生物としても弱い存在(体内に持っている抗体の種類が少ない)なので、大人よりも風邪を引きやすいです。

つまり、「親」であるということは親ではない人に比べると欠勤可能性が倍以上ある、という事になります。(あくまで客観的事実として)


ではどうすればよいか?

ではこの欠勤可能性、便宜的に「リスク」に例えますが、明確なリスクがあるものに対して、どう対策すればよいのか?という事を考えてみます。

一般的に、リスクに対する対策としては大きく2つありますよね?

1.そのリスクを回避する方法を考える
2.発生してしまった時の対応策を考える

まず1つ目。リスク回避の方法です。
つまり「子供が体調を崩さないようにするにはどうしたらいいか?」ですね。

自分で言っておいてアレですが、親の立場から言わせていただくと「そんなもんあるなら教えてくれよ」です。
親なんて生き物は、子供が何より大切で仕方ないんですよね。だから自分の事以上に子供の体調管理にはすごく一生懸命です。熱でうなされている我が子を見ると、「私にうつして早く治って!」と本気で思います。
ちなみに私、愛娘が熱を出した時に奥さんが休みで看病してくれていたんですが、「私も休んで一緒に看病してあげたい」と言ったら「お前は仕事に行って病院代を稼いでこい」と正論で返された事があります。

あと、医療関係で働く友人に聞いた話ですが、小さいうちは風邪をひくのが当たり前だそうです。3歳までに100回ぐらい風邪をひいて治ってを繰り返して、体内に抗体が出来ていくそうです。

要するに、「子供が体調を崩さないようにするにはどうしたらいいか?」なんて考えるだけ無駄です。


では、考えるべきはどうやら2つ目のようです。
ここはさらに「子供が体調を崩した時にどうすれば自分が出社できるか」と「自分が休む事になった時にどうするか」に分かれます。

発生してしまった時の対応策
2-1.自分が出社する方法
2-2.自分が休んだ時の対策

自分が出社する方法

【2-1.自分が出社する方法】としては、「近くに住んでいてその日に予定がない身内(親とか兄弟とか)に看病してもらう」「旦那が休んで看病する」などがあります。

前者は「近くに身内がいること」が条件なので、該当しない人が多くいるとは思いますが、もし可能なのであれば「夫婦のどちらかが仕事を休む」という世帯収入に何かしらの影響が出る選択をしなくて済むので、合理的な判断だと思います。

後者が厄介です。
世間一般では「子育て=女性」という考え方の人が多いので、ご主人にその意思があったとしても、ご主人の勤務先の理解を得られるかどうかは難しいと思います。
もし理解を得られて「夫婦交互に休む」という事になれば、女性が1人で抱えていた「子供の体調不良による欠勤可能性」が等分されますので、自分が出社する方法はゼロではなくなります。

「だからもっと政府は男性の育児休暇取得を云々」みたいな議論は、テーマとずれるのでしません。

・子供が体調を崩したら誰かが看病しないといけない
・頼める身内がいない場合は夫婦のどちらかが休むしかない


自分が休んだ時の対策

【2-2.自分が休んだ時の対策】ですが、この「対策」を誰が決めるのかは置かれている立場によって大きく異なると思います。
職種によってもかなり差があるのではないでしょうか。

これは「子を持つ親に限らず常に考えるべき」ではありますが、前述の通りの理由で「欠勤可能性が高い」人は、他の人以上にこの対策を使う可能性も高いわけです。

1つ目の対策としては、「欠勤しても他の人がカバーできる体制にする」ということです。ただ、これには「同じレベルの仕事を振れる人がいる」という条件があります。振られた側のスキルも理解も必要です。
「振れる相手がいる環境にするのは企業側がすべきこと」ではあると思いますが、創業間もないベンチャーの場合はなかなか難しいです。人数的にも難しいですし、やるべきタスクも日々変動する環境だったりするので。
また、上位の(同じ役割の人がいない)管理職である場合にも難しいんじゃないかと思います。

2つ目の対策は、必要最小限のタスクだけを在宅で行うというものです。いわゆる「リモートワーク」です。これは会社の制度の問題もありますので、誰でも使える対策なわけではありません。
また、看病しながら通常と同じタスク量をこなすのは現実的には難しいケースが多いと思うので、1つ目の対策と併用する必要もあります。そもそもリモートではできないようなタスクも会社によっては存在しますので、その場合はどうしても業務の進捗に支障が出てしまいます。


上席者たちはどんな判断をするのか?

ここからはターゲットを「ある程度の役職を与えられているワーママ」に限定して話します。

まず、役職者に登用されている時点で会社からは一定の評価を得ているはずです。なので、出来るだけその人に色々な仕事をして欲しいし、成果を上げて欲しいと考えているはずです。

しかし、2-2.で挙げた対策がどちらも機能しない場合、実業務に影響が出てしまう場合などは、タスク量を減らす判断をせざるを得ないんだと思います。大企業であればその辺の制度も整備されているとは思いますが、ベンチャーの場合は業務への影響は死活問題になりかねません。

仮に1日休んでもタスクの進捗に影響がないような爆速で仕事をこなしていたとしても、置かれている環境次第では「役職者が会社に出社してない」こと自体がリスクやデメリットになる可能性もあります。
もちろんそれでも(欠勤可能性を帳消しにするための策として)爆速で仕事をこなすための努力はすべきだとは思います。


まとまってないけどまとめ

福利厚生などの制度が整備されている、という点では大手企業は安心して働けると思います。それは大きなメリットです。
一方で、ベンチャーの良さは柔軟さだと思います。制度が整備されていないということは、自分たちで作れるということでもあります。
「創業後初の産休希望者が出たのであわてて規定作った」みたいな話はあちこちで聞きます。

仕事を振る相手がいない前提だと

・リモートワークを認めてもらう
・時短や欠勤可能性はあっても求められた成果は出す
・「出社しないと絶対にできない」業務は避けてもらう

などを相談してみるのがよいと思います。制度化するかどうかは会社の方針次第ですが。

結論として、管理者の場合は最終的には会社とどう折り合いをつけるか?しかないだろうな、というのが私の現時点での考えです。
必ず何か解決策はあるはず。こうやって因数分解すれば、何か糸口は見えてくるはず。

冒頭で紹介したTweetの最後から2行目、すごくカッコいいです。応援してます!


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