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この世で一番美味しい、たまごサンド

February 10, 2019

たまごサンドは、みんなに愛されている。

『日々のパン手帖』(メデイアファクトリー 2007)の冒頭、「この世で一番美味しいサンドイッチ」というプロローグに、たまごサンドのことを書いた。

家庭のサンドイッチは、好きなものを好きなようにはさむことができる。マヨネーズもカラシも好きなだけ。それは世界でひとつ、特定の誰かのためのもの。たまごサンドにおいしい思い出を持つひとが多い理由は、そんなところにあるのかもしれない……とした上で、次のように書いた。

パンとゆで卵があればそれは5分でできる。人生において、その5分を節約してできる素敵なことなど、そう多くはない。

そしてごく簡潔なたまごサンドのつくりかたを紹介した(80文字程度で!)。
家でつくるサンドイッチはそのくらいアバウトでも多分問題ない。でも、これがパン屋さんとなると話は別で、不特定多数のお客に思いを致し、コストを考え、一定の味で提供していかねばならない。そういう難易度の高い現場で、プロに対してもたまごサンドを提案してきたのが友人のユイちゃんこと、ナガタユイさんだ。

先日そのユイちゃんが『卵とパン』(誠文堂新光社 2019)を出版した。

ゆでたまごやマヨネーズのつくりかたから始まって、オムレツやだし巻きたまごでつくるサンドイッチもあるし、世界のたまごサンドやパンペルデュ(フレンチトースト)まで紹介されている専門書だ。

でもこれなら、ゆでたまごすらつくったことがなかったとしても、とびきりおいしいたまごサンドがつくれるようになること、間違いなしだ。

ユイちゃんには以前インタビューしているので、こちらもご参照ください。


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