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とろ鯖と鯛めし

弊社のあるビルの一階にはコンビニがあって、
そこでお昼ご飯を買うことが多いです。

まだ研修中の5月のことでした。
今日は何食べようかななんて
呑気にご飯を探してました。
気がつけば横に社長がいて
ぽーっとおにぎりを眺めていました。
数秒してとろ鯖と鯛めしを掴んでいきました。
どこのコンビニにも置いてあるような
「ちょっといいおにぎり」ってやつです。
せっかくだから自分も同じものを買おうとして、でも値段見てしまって躊躇いました。

たったそれだけ、たったそれだけの事なんです。でもその瞬間に言語化し難いくらいの
ハチャメチャに大きい壁があることに気づいて。
これが「差」なんだなって。

レジで中国人のおばちゃんに
「2つで395円です」という「現実」を
言語化されてなんだか苦しくなって
「2つで395円」のおにぎり大事に抱えて
オフィス戻って「美味いんやなこれ」って
ゆっくり噛んで食べてて
でもあの人は仕事頑張りながら
片手間に食べてたりするんかなって

そんなこと考えてたらちょっとだけ
手が震えてきて、泣きそうになりました。

この気持ちは社会人やってる限り一生忘れないと思います。

いつか胸張って帰る日まで
生きていこうな。

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