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2022/03/13 両目が燃えてるぜ

黄砂が苦手な話 

大体のアレルギーは一般人よりは弱いと思っている。花粉の季節で鬱になることはないし、稲の季節で目鼻が取れそうになることはない。猫に引っ掻かれても腫れはせど、一緒に暮らせるぐらいには軽度。寒暖差アレルギーは普通より若干強いけど、言ってしまうと眠たいだけなので、寝れば治るようなもん。なので、自分の取扱説明には書かなくてもいいかなと思う。

食べ物でアレルギーはほとんどなく、強いて言うならパイナップル系のを食べると喉がいがいがする感じになる。若干なので食べられないことはないし、本物のアレルギーからしたらふざけるな、と蹴られるレベル。

と、まぁ振りに振ったが自分にもこれはしんどいってものがあって、それは黄砂なんです。はるばる中国から風に乗ってやってくる砂漠の砂。黄砂といいつつ工場のゴミやら死骸やらなんやら、中国のヘドロを持ってくるような黄砂がまー苦手。

目が痒いし声が出にくいし、耳が乾燥して痒いし、鼻が出るし。黄砂注意報が出ている時に数段階体の能力が低下する。そんなデバフの効果を持った黄砂にいやいや思う季節になった。

黒い車に砂がべたっとついているのをみるだけでげんなりする。あぁ僕にもこの砂がくっついて、粘膜やら穴に入っていたずらをしているんだ、と考えると1日がへこみで始まってしまう。チェだぜ。

そんな1週間だった。毎朝ドを超えた睡魔で目を覚ます。朝ごはんをかっこんで黄砂の中を歩いて会社へ行く。気分は[DUNE]の砂漠を歩いている気分。電車の中の方がこの季節は落ち着く。窓空いてるけど。

仕事中はあいかわらず数時間に1度窓を開ける。職場に黄色い悪魔が入ってくる。目には見えないし、実際そんな入っていないのだろうけども、黄色いでかい怪物、脳内ではイエローデビルが机の後ろでこっちを見ている気分になる。

仕事が終わって砂の中を歩いて、電車で砂塵を立てながら、家に帰る。風呂に直行しなんとか頭にかかった砂を落とす。ここでやっと体が休まる。[マッドマックス 怒りのデスロード]感。

誇張はしてるんだが、一度砂の中って考えると、どうしてもそう思ってしまう。どこか黄ばんだ空や、メガネにくっつく砂のようなゴミ。ここにこんだけあるなら体内はどうなってんだろう。胃に陸地ができているかもしれない。ピノキオが住んでいる。

安部公房の[砂の女]と米津玄師の[砂の惑星]、[NARUTO]の我愛羅が頭をよぎる。あと、スパイダーマンの砂の大男。名前忘れた。花粉と猫アレルギーと寒暖差アレルギーと黄砂の4つの累乗が徒党を組んで僕を壊してくる。

Songs - Brianstorm/Arctic Monkeys

謎のアクモンブーム

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