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2022/02/20 奴らと矜羯羅がる

君島大空さんとyonawo荒谷さんのライブに行った話とぼやき 

最近は土日を大事に使えていない気がする。何をするでもなくネットをふらつき、ゲームをだらっとし、本を薄目で見つつ夜更かしをする。生きるのが下手だなぁと感じる。

本当は中之島にできた美術館に行きたい。行きたいんだが昨今的にな〜、
と思うと純粋に楽しむことができない人間なので、はやく心のふらっと状態で楽しみたいなと3年間思っている。やんなっちゃう。

インドアに拍車が掛かる(使い方あってる?)状態ではあるんだが、唯一ライブには行っている。ライブに行ってすぐに帰る。昔はお昼ぐらいに行って周辺をプラつき、ライブを見て、晩御飯を食べて帰っていたのにね。なんならアーティストの人と少し話したりしていたのに。まぁネガテブになっても仕方ない。今ある中で限界値まで楽しむのが今のライブスタイルな気がする。

会場5分前にライブ会場に着く。雨が降り寒さが累乗のように寒い。今日のライブは着席スタイル。なんと!最前列の一番近いところが空いていたので、そこに着席。今日の客層は女性が多い。まぁそれでどうということはないが、毎度男女比を確認したくなる。女性が多いライブに僕は行きがちだなーと、それだけ思う。

雨が降っていたので始まるまで少し時間が延びた。ドリンクチケットでコーラゼロの缶をもらい飲みつつ待つ。最前列、首がちょっと上向きになるので終わった後疲れそうだなーと思った。実際疲れた。

暗くなって初めは荒谷さんから。yonawoは全曲聞いているし、なんとなーく好きじゃなーぐらいのファンなのでこの位置にいるのはよくないのではないか?という気持ちは1曲目から消えた。

エフェクターに繋がないギター1本と、なんとなく仄暗い声が心地よい。時に荒げ、時に聞こえないぐらいかぼそく、抑揚で感情を曲に乗っける。心地の良い声だなぁ、、、とうっとりした。yonawoの曲だけでなく彼個人の曲もたくさんしてくれた。ライブで知らない曲が来るともやっとする人間だが、今回はまぁいいや、、、この流れに身を任せてもたれよう、と。気づいたら終わっていた。

次は君島くん。これがまたすごい。前衛芸術をみて、理解できない!楽しい!というライブだった。演奏の技術が常人でないのが、素人の僕が見てもわかる。わからないのがわかる。高速で弾き、エフェクターがぎりぎり形を保ったクラゲのような音を届け、声帯も楽器とする歌い方。原曲とは大きく離れたアレンジで歌い、それを全部理解しようとした僕の脳は今日1日惚けるぐらいには混乱した。

昔のすごい名作映画を見てる時、すごいのはわかるんだが、自分の中の感情置き場に置けない感じに近い。段々平沢進師匠もこんな感じなんじゃないかな、と思ってきた。とにかく美しいんだが、一人でテレポートしたような胃がそわそわする感覚。大ファンだから言うが、引く、ぐらいうまかった。それ以上は記述できない。

二人が終わると、二人でステージにたつ。僕の知らない英語の歌を一緒に歌っていた。海外一人で単館映画のエンドロールを見てるような、違国を感じた。彼らはわかっている。終始笑顔が溢れている。僕にはわからなかった。わからなかったけど、それでよかった。見れてよかった。

[グランド・ブダペスト・ホテル]を眠い目で見ている心地よさがあった。まさかライブで美術館に行った時の、よくわからないけど楽しい気分になるとは思わなかった。あぁライブ楽しいな。

Songs - 202/yonawo

チャリでgoのとこ大好き

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