あまり見られたくない充電池の処分方法を考える
8月末付で現職場を退職するにあたり、近日中に現在の住居を引き払い、実家へ戻ることになった。
ぼちぼちと荷物を整理し始めていると、実家には持ち帰らず処分してしまいたい“あるモノ”が思い当たった。
それは、あまり人目に触れたくないモノ。
それは、リチウムイオン電池を内蔵しており、電池の部分だけ取り外すことはできない。
つまり、通常のゴミに混ぜて捨てることはできない。
※ゴミ収集車内や処理施設で発火の原因となる恐れがあるため
充電式電池そのものであれば、何となく「家電量販店の回収ボックスに入れたらいいか」という認識でいたが、上記のように「内蔵している」場合はどのように捨てればよいのか分からず、市の取り決めをネットで調べてみた。
なるほど。小型家電リサイクル法に基づいて、各自治体で対象品目を決めて回収しているんだと。
そして、市が指定する対象品目は下記の通りだった。
えーっと、当該のモノは、っと…
…あるわけがない。
類似するもので言えばマッサージ機…?それもない。
ふと頭を抱えそうになったその時、画像下方の文字が目に入った。
《その他の充電式小型家電で、充電池が取り外せないものについても回収します。》
よっしゃぁぁ!ありがとう自治体!!
これであのブツを捨てられる!使用済み小型家電回収ボックスへとさようなら!!
万事解決と思いつつ、「回収ボックスへ入れる時の注意事項」に目を通した時、少し気になる記載があった。
《異物、ごみなど小型家電以外のものは回収ボックスへ入れないでください。》
「異物を入れてはいけない」。
この文言の意図するところは、おおよそ「関係のないゴミを入れてはいけない」ということだろう。考えなくても分かる。
しかし、どこまでを「異物」と定義するかが、ふと気になってしまった。
「小型家電以外」と言われてしまうと、小型家電の部材をなすもの以外は一切合切入れてはいけないのだろうか?
例えばそう、包み紙や不透明な袋の類だ。
あのブツを一糸纏わぬ姿で手放すのには、幾分か抵抗がある。
一度捨ててしまえば、かつての所有者の姿など知られようがないとはいえ…
この手のモノを極力秘め事にしておきたいと思うのは、人の性だろう。
うーん、「異物」の定義…。
明記されていないのだから、その解釈は自分で考えるしかない。自治体に電話して聞くほどのことでもないだろう。
しばらく考え込んだのち、次の答えに行き着いた。
「紙で包み、充電池を内蔵していることを明記する」
ああ、この紙は異物などではない。
中身に充電池が含まれていることを明示する役割があり、なおかつ紙を挟むことで、(選別や解体に関わる作業員の方は避けようがないにしても)現物への接触を最小限に抑えることができる。
誰も触りたくはないだろう…あんなモノ。
よし、これで引越し前に、使用済み小型家電回収ボックスに捨てよう。
…選別や解体に関わる作業員の方々へ、お詫びの気持ちを込めて。
ここまで読んでくださった方、お目汚し失礼いたしました。
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