日本M&Aセンター 24年度3Q決算。
決算サマリー
・第3四半期累計および単独の両方で売上高と経常利益が前年同期比で増加。
・四半期ベースで過去最高の成約件数300件を達成。累計では796件となり、前年同期比で5.6%の増加を記録。
・一件当たりのM&A売上高は微減しましたが、全体の売上高は増加。3Q累計で31,147百万円(前年同期比+4.3%)、3Q単独で11,975百万円(前年同期比+22.5%)となりました。
・3Q単独の経常利益は前年同期比で81.2%増の5,567百万円となり、経常利益率も46.5%と大幅に改善。
株主還元
今年度に2回目の自社株買いを実施し、その上限は70億円と設定されています。総還元性向は約200%になる予定。自社株買いの取得可能な株式総数は1,000万株(上限)で、これは発行済株式総数(自己株式を除く)に対して3.1%の割合になります。やってくれましたね!
配当性向を60%の水準で維持し、中期経営目標期間中(〜2028年3月期)に続ける方針です。今期の配当予想は1株当たり23円。
また、現行の株主優待制度は廃止することが決定されており、2024年の株主優待商品の発送をもって完了するとのことです。配当性向を60%の水準で維持する方針で株主に対する利益還元を配当を通じて行うことが明示されています。
この発表を受けて株価は下がるかと思いきや爆増。ホルダーのみなさんおめでとうございます。決算の内容はかなり良かったですからね。配当や自社株買いで還元してくれるのであればありかなと思います。
今回のポイント
成約件数と利益率の大幅な改善:第3四半期単独での成約件数が過去最高となり、300件に到達しました。また、3Q単独での利益率が大幅に改善され、経常利益率が46.5%に達しています。
増収増益の実現:3Q累計と単独の両方で増収増益を実現しており、売上高、経常利益共に前年同期比でプラス成長を記録しています。具体的には、3Q累計実績で売上高が前年同期比+4.3%、経常利益が+5.7%となっています。
売上高と経常利益の進捗状況:3Q累計の売上高と経常利益は、期間按分目標値(通期予想値の70%)を概ね達成しています。売上高の進捗率は70.8%、経常利益の進捗率は68.7%となっています。
経費の選択と集中:粗利率の回復と販売管理費のコントロールを通じて増益を実現しています。経費の見直しと選択、集中により効率的な経営を行っています。
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