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なぜ「おすわり」を教えるんでしょうか?芸として?

皆さんのワンチャンはお座りを習得していますか?
というか、なぜお座りを教えようと思ったんですか?

私は、トレーニングの勉強をするまでは何にも考えていませんでした。
犬を飼いました=お座り・お手・伏せ・マテを教えよう。
覚えました=可愛い、頭いい、好き。

これで終わっていました。
おやつやご飯の前に座らせたりしてるだけでした。

これって、よく考えると一体何のために・・・・?
なぜ、座らせる?椅子もないのに。
しかも、お皿でごはん食べるならその後立たないと食べれないんですよね。
座らせたとて。


さらによくあるのは、ごはんやおやつの前に毎回
「お座り」からの「お手」「伏せ」ってやっている子が、
「お座り」って言ったらその他全部を一気に披露してしまう子も居ます。
何かの儀式の様です・・・・
もし「伏せ」から言ったらどうなるんでしょうか?やれるのか?

なぜお座りを教えるんでしょうか?

「ワンチャン達が人間社会でのマナーを守る為に使いたいから」

おすわり以外の、「伏せ」「待て」「おいで」もマナーを
守って欲しい時には使います。

公共の場で、ウロウロしていてはダメな時、静かに待って
いないといけない時に使用します。あとは、辞めさせたい事が
ある時などにも使用する事もあります。
(例えば、他の人に近寄ったらダメな時。
好きだから寄って行く⇒呼ぶ、オイデ、お座り(伏せ)、マテ)

この為、お家でだけ出来るんでは実用性はなく、
可愛いだけの芸になってしまいます。
習得しているとは言えません。

ただ、お家で出来ない事はお外では出来ません。
何故なら、お外には誘惑が多いからです。
家でない場所は、ご家族以外の人が居たり、他の動物が居たり、
音がしたり、声がしたりします。
ワンチャンの興味を引く事が沢山あります。
飼い主さんの指示に集中しにくいです。

どんな環境でも、状況でも指示に従って出来る様に
なって、初めて習得したと言えます。
(軍隊の様に常に即座にビシッと出来なくても、ちゃんと注目して
最終的には指示に従える様になればOK)

そうなるまでには、やはりお家での練習から始めなくてはいけません。
静かで、他に気の散る事のない場所から練習していき、
段々と刺激の多い場所、状況にして練習していきます。

同じお部屋でも、飼い主さんと2人だけより、もう一人
ご家族の誰かが居る場合の方が難易度が上がります。
その人が大好きなほど気が散ってしまいレベルは高くなります。
工夫して状況や環境を変えていき、少しづつレベルアップしていく事が
大事です。
出来なかったら出来るレベルまで戻って、成功して終わる事も
大切です。トレーニングは楽しくなくてはいけません。

練習にはご褒美が必要です。
なので、ご飯の前に指示、オヤツの前に指示、成功したら
与える。と言うのは正しいのです。
(以前の私は何も考えていませんでしたが)

ご褒美は「その時ワンチャンの欲しい物」です。
「お散歩のリードをつける前にお座り」等も、練習となります。
この場合ワンチャンはお散歩に行きたいので「リードを付けて欲しい」ので
リードを付ける事がもはやご褒美です。(オヤツあげてもいいんですけど)
成功したら更にお散歩というご褒美が待っています。
何度もやっている内にリード出したらお座りする様になるはずです。

どんな練習でも成功したらご褒美をあげましょう。

1つの指示で1つの行動をしてもらわないといけません。
「おすわり」は座る。「伏せ」は伏せる。ちゃんと理解してないと
いけません。毎日連続して同じ順番で指示をしていると、
「おすわり」=座る、お手、伏せ と覚えてしまうかもしれません。

「お座り」で、持ちネタ全部してしまう子は、本当に覚えているかは
1度テストする必要がありますね~。

大事な事は、人も犬も、お互いに楽しくやらないといけません。
スパルタはダメです。
1回に短時間で(5~10分)、成功して終わる。成功したら嬉しい(ご褒美)。
これが大事です。

どこにでも行けるという事は、お互いに楽しい経験が出来ます。
ただ、その為にはマナーやルールを守れないといけません。
その為に、お家以外でも練習の場所を広げていきましょう。

ワンチャンは刺激が大好きです。トレーニングが楽しい刺激になれば
トレーニングを楽しみにします。
年齢も関係ありません。何歳でも覚える事は出来ますし、刺激を与えるのはとても良い事です。

ワンチャンは周りがやってるからやらなきゃ。とか
出来ないと恥ずかしいからやらなきゃと、自分から覚えようとは
しません。教えていない事は出来ません。
でも、教えれば出来る様になります。

因みに、お手は芸です。
可愛い動作を教えれば、沢山覚えてキュンキュンさせてくれます。











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