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犬種らしさって面白い「集めたい・動きたいハーディンググループ」シェルティ

以前トレーニングで、非常に犬種「らしい」お悩みの
シェルティのトレーニングをしました。
無事お悩みは克服して卒業。
今はトリミングでよく会っていて、
フワフワで可愛いです。

散歩中に「バイク、自転車」を待ち構えて
追い掛けようとする。
「車にも最近やりだして怖い」というお悩みでした。
非常にシェルティらしいです。


「らしい」とは?

犬種には特性があります。
犬には、人間が目的を持って作り出した
「犬種」というものがあります。

・人間のお仕事をさせる為
・可愛がるため

シェルティはハーディンググループ

犬種ごとに分類(グループ分け)されているのですが、
シェルティはハーディンググループ(牧畜犬)に
なります。

ハーディング=集める・追いやる・移動させる

牧畜犬は1日中牧場で家畜を誘導する
お仕事をするために作られた犬種たちです。
ものすごい広い牧場で。

だから「集めたい」んです。

そして、1日中仕事するためスタミナが
めちゃくちゃある。

さらに「頭がとても良い」

集める状況によって自己判断も求められる。
飼い主から米粒くらいしか見えない距離で
飼い主の出す音の指示を頼りに
何十頭もの家畜を犬だけで誘導してくる。
これは本当にすごくカッコ良いです。
 

教科書通りの反応

バイクと自転車を集めたいシェルティさん
のトレーニング。
様子を見るため、お散歩に一緒に行きました。

「あ、バイク来た?」(音がする)
スタンバイ(止まって音の方じっと見てる)
飼い主さんは、リード短くしてスタンバイ

すれ違いざま飛び出して追いかけようとする
(でもリードのせいでビーンってなってた)

とても興味深い。
勉強した通り、教科書通りのお手本の反応。

「急にやりだしたんですよ。何も教えてないのに」

飼い主さんにとっては笑いごとではないけれど
笑ってしまいました。
遺伝子って凄いな~。

たまに電車とか追いかける犬もいて、
ミックス犬だったりすることもあります。
あれも多分ご先祖にハーディング系の血が入っている子も
いるのではないかな~と思います。

特徴に合わせた飼育方法

ハーディングのワンちゃんたちは、
「とにかく運動量」を欲している。

この飼い主さんにも散歩を増やして
貰う事もしました。

このため、高齢の方には向かず、
ガンガン一緒に遊べるような方に
向いているかと思います。

そして、
「トレーニングもちゃんとする」という方の
ベストパートナーになるはずです。
(条件付き)

ハーディンググループは頭がとても良いので、
飼育難易度は高いです。

頭が良いとは?

「洞察力が優れている」という事です。

人間の常識を一緒に暮らす中で勝手に
覚えて、ルール通りふるまうという事では
ありません。

常識を守るとかそういう概念が犬はありません。

「人間のルールは飼い主さんが教えない限り
ルール通りに振る舞う事は出来ません」

洞察力に優れているという事は、
「生活の中で学習が起こる事が早い」という事です。
飼い主さんにとって困った事も勝手に覚える可能性が
高い
という事です。

犬は楽しい・好きという事はどんどんします。
それが人にとっては迷惑だとしても。
環境によって学習してしまうのが
ハーディングたちはとても速いです。

そういう意味で飼育の難易度は高く、
上級者向けです。

とても魅力的なハーディンググループ

ちゃんと適した環境を与えて、
トレーニングもできたなら、
その能力や忠実さに飼い主さんとしては
かなりの充実感が得られる事でしょう。

見た目も中型以上が多く、
きちんとトレーニングされた場合には
俊敏さとカッコよさが際立ちます。

フリスビーとかアジリティーとか
俊敏なスポーツも向いてます。

因みに、コーギーもハーディンググループです。
グループの中では小さいけど、
彼らもとてもエネルギッシュで
活動的です。







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