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~シャンプー嫌いにさせないために~      特に日本犬は知っておくと良さそうな話                 

たまに、シャンプーが尋常じゃないレベルで嫌いと言う子が居ます。
ちょっと前までトリミング業界では、日本犬=水嫌い と言われて
居ました。シャンプーは嫌々が凄すぎて、「こちらも一緒にお風呂に入る覚悟でシャンプーする」位の言われようでした。

でも、今はそんな事無い気がしますし、日本犬が~と言われる事も
あんまり聞かない様な気がします。
私がシャンプーさせて貰っている日本犬たちも、
嫌だなって感じでも普通レベルです。
全然お着替え必要レベルとかはありません。

多分、小さい頃からトリミングサロンを利用する子が
増えたからだと思います。
柴犬などのシャンプー犬種は、カットの必要がないので
以前はお家でシャンプーという子が多かった様に思いますが、
最近は室内外も増えたり、ペットの環境が変化した事も
要因と言えそうです。

犬種に限らず、中には凄いレベルの嫌々さんは居ます。

予防として、
仔犬の時から適切なシャンプーを何度も経験させる事で防げます。
その為には、プロにお願いするのを勧めます。
シャンプーにネガティブなイメージを持たせない事が大事です。
適切なシャンプーとは、
適切な犬の扱い方をされながら、正しい方法でシャンプーされる事です。
残念ながらお家シャンプーではそこが難しく、
どうやって逃げようかと試行錯誤して、逃げ方、暴れ方が
段々上達すると思います。
当然、激しくハッスルした方が洗ってる方は怯みますので、
回数を重ねるごとに大人しくなくなる。究極噛みつくというのは
よくあります。

そして、家で出来なくなってサロンに来る頃には、
「嫌々MAX」の犬となってやって来るのだと思います。

大人になってからは、適切な方法でシャンプーする事で
イメージを書き換えて行く事で改善できます。
ただ、色々段階を踏まないといけず時間はとてもかかります。
嫌々レベルの高いほど改善の難易度はあがるので、
時間をかける必要があります。
トリマーさんというよりも、トレーニングの領域だと思います。
早く取り掛かるほど良いです。
嫌々レベルに改善時間と改善状態は比例します。

そして、なんで日本犬だけがそんな言われ様だったのか。
日本犬が嫌って思った時の徹底ぶりが凄いからじゃないか?と思うんです。
これは、私が感じてる事なんですけど「諦めない」んですよね。
「何とかしよう感」が強いというか。

これも、多分~という私の考察でしかないんですが、
柴犬とか日本犬達はほとんど改良されていない犬種なので、
より野生に近い種類と言えます。
野生動物は、とにかく「生きる」為に過酷なので、危機に対して
ものすごく敏感に反応するんではないかと思いました。

警戒心強め、決まった人にしか懐かない(=やはり警戒心強め)、頑固っていうのはそういうとこから来てるんだなと考えました。
この前も書いたんですけど、警戒心強めとか性格じゃないです。
そういう傾向が強い種類って事だと私は思います。
近所で見かける日本犬は柴や、秋田犬とかが多いと思いますけど、
皆色んな性格してますよね。


性格は環境の影響が1番大きいです。
たとえ頑固で警戒心強めな気質を持っているとしても。
環境次第で、色んな性格になります。
生まれ持った気質の傾向だけで性格は決まりません。

なので、飼い主さんがやはりワンチャンの気質を理解して、
より良い環境を与えてあげる事が大切です。

シャンプーはお風呂が苦手なワンチャンにとって精神的に負担です。
そこに、「嫌々してしまう」が加わると、肉体的な負担も加わります。
その様な子は老齢になった時に、シャンプーの負担が大きく、
体調や命に係わる事もあり得ます。(高齢者の水泳の様な感じです)
この為、嫌々の度合いによっては、将来はそこそこの年齢から
シャンプーしないという選択もあり得ます。

日本犬は「嫌!=超がんばる」傾向がみられるので、
特に適切なシャンプーを早期から体験して、シャンプーが負担にならない様に学習させておく必要があります。

早い内からの適切なシャンプーをしていく事で、老齢になっても体を
清潔に保つことができる可能性が上がります。


因みに全柴犬をたどっていくと、ご祖先は「石」というワンチャンです。
自分のワンチャンのご先祖の写真を見れるなんて良いですよね。

お客様の柴犬のトレーニングする時に「石」の紹介をして、
皆で一緒にご先祖様を見ました。
その子は、まるで理解していない様子でした。
飼い主さんと私は楽しかったです。





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