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2024/06/30「幼女戦記 14 Dum spiro,spero ‐下‐」

ここ最近5時くらいに眠りについて14時頃までずっと布団の上ですごしている。

今日もそのパターンだったんだけど、なんだかんだ深く眠れていないから全然意識がすっきりしない。ずっとぼんやりしてる気がする。眠れてないせいで車運転するのも怖いし、しばらくシーシャも行ってないな。

ここ最近は幼女戦記14を読む。

14巻、めちゃくちゃよかったな……13巻で独断専行を打って軍全体を後退させてからの14巻で兵站の分断などに打って出るんだけど、その際のターニャがめちゃくちゃよかった。

 彼らは、たった一つ、本当の大規模航空魔導戦を知らない。その、桁外れの損耗の上に帝国が積み上げたノウハウを持ちようもなし。
 ならば、知らぬということを、彼らには、代価にしてもらおう。
 いずれ、追いつかれるとしても。
 それが、避けがたい未来だとしても。
「特別だ。連中には、たっぷりと教育してやろう。ラインとはなんであったか、と」
 今日は、帝国の経験が上なのだ。ああ、とターニャはそこで自分を納得させるためにほくそ笑む。
「なぜ私がラインの悪魔と呼ばれたか、いま一度、歴史に示してやろう」

ターニャがネームドとして敵国に恐れられてるのが好きなんだけど、自分からネームドであることを誇示するのって最近はあまり見なくていいな~と思った。それがある種の虚栄であることを自覚しつつ、必要に駆られるが故に求められたキャラクターを演じることを社会が要請するのであれば戦時中だし致し方なしだよな。

それで行くと、ここのシーンもかなりよかった。

「中佐殿、あー、軍医はいませんが、軍医のポーチはあります。もしですが……あれを、お使いになりますか?」
 疲労しきっているのに、疲労を感じさせない声。
 ああ、とターニャは諒解して問い返す。
「アンフェタミンとかメタンフェタミンのことか?」
「戦車チョコレートもあるそうですが」
 好意からの申し出だと分かっていても、筋違いの善意はありがた迷惑でしかない。健康に長生きしたい自分に適用するものか。
 種靱を喰わねば飢えるならば、他人のそれを食べるのがターニャである。自分の未来を思えば、薬物などという自分を犠牲にする手段以外を選ぶ。
「全部お断りだ。私は、素面で戦争がしたい」

ここのシーン、ターニャが戦闘狂みたいだけど実際はそんなことないところが相互不理解でいいんだよな。幼女戦記、相互不理解を読むために追ってる節があるかもしれない。

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