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2022/03/23「流浪の春支度」

昨日書いた通り、やはり読み終わりました。『流浪の月』。

改めてになりますが、リンクを貼っておきます。かなり好みな話だったので、近々公開される映画の方も観てみたいな~と思いつつ、なんとなく公式アカウントのツイートを見ていたらこんなものが目に飛び込んできてビックリした。

これです。

これ……これねえ……主人公の更紗とその恋人である亮が同棲している部屋の写真なんだけど……この……亮が……個人的にはウワ!幼少期のトラウマ背負い血は争えないDV男!になってしまい、めちゃくちゃ……好きでも嫌いでもなく、手元に手繰り寄せることのできる「嫌さ」があって気になってしまうんですよね。段ボールの中に入っている野菜は亮の実家(農家)から贈られてくる野菜で腐らせないように気をつかい、あじさいを買えばもったいないと小言を言われ、プロポーズというプロセスなしに結婚することになっているふたりの今引き返さないと「おしまい」だぞ……という空気感が最悪で……。

まあ、人生今引き返さないと「おしまい」っていうのはほんとうはないのかもしれないですね。どれだけどん底でおしまいでも、その場の誰もが引くほど大暴れしたら自然とコミュニティから爪弾きにされ結果的に救われることもあるかもしれないし。これはなんのエビデンスもない話なのだが。

で、映画の話に戻ると監督が『怒り』と同じなので気になるというのも大きい。

『怒り』からもう六年らしい。六年!あまりにも長い……そんなに経ってるんだ。『怒り』を観た時わたしはまだ学生だったが、観た後にかなりゲッソリしてしまい同行者とただひたすらもくもくと夕飯を食べて解散した気がする。時折観る疲弊する映画、わたしはわりと好きなのだが、それでも辟易とする時は辟易とするしな。嫌すぎて。

『流浪の月』も確かに『怒り』と同種の辟易を体験できそうな原作だと思うので、今度は覚悟を持って臨みたい。最終的な着地は物語としてのカタルシスを得るに足るものなので、最後に救いはあるはずなので。最近あまり映画を観ていないので、春頃公開される映画はちゃんと抑えていきたいなという気分です。

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