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2021/11/21「ファンディスクは忌み子ではない」

『ビルシャナ』のFD発売日が出ていた。3月31日らしい。

以前長々と感想を綴ったこともあるタイトルだが、FDということで二の足を踏んでいる。これが仮に続編発表であれば購入を決めていただろうが、FDということは恋愛エンド後の話であり、つまり遮那王は源頼朝の弟から姫にクラスチェンジしているということである。

わたしが『ビルシャナ』にそこまでどっぷりハマりきれなかった理由のひとつに遮那王のクラスチェンジがある。性別を偽っている以上、どこかで落とし所をつけて正しい性別を開示する必要がある……ということは理解しつつ、対外的に性別が女であることを知らしめる必要性はないのでは?と思ってしまい、物語の流れはまあまあ好きだったもののエンディングに関してはどうにも上手く乗り切れず片手落ちの感想を綴るのみだった。

今回発売日が発表されたFDはわたしが語ることができなかったエンディング後の話(サブキャラクターたちのルートも収録されているが)なので、購入したところで……と思う気持ちがどうにも拭えないのだ。

ヒロインが戦う乙女ゲームはこれまでいくつか経験してきたが、毎回こういった感想を抱きFDを遠巻きに見てしまう。戦うヒロインを戦うヒロインのまま保存するためには、FDは鬼門なのだろう。とは言えども、あんまりにもこういうことを言い続けると「お前は乙女ゲームの客じゃない」「それはただの逆張り」になってしまうのですが。

乙女ゲームを抜きにしても「お前は〇〇の客ではない」というタイトルで逆張りなことを求めすぎてもただただ見苦しいばかりなので、上手いところコントロールすることが求められるのだろうなと思うばかりだ。

FDを忌み子扱いするの、やめたいな。

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