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2021/10/27「大どんでん返し」

『護られなかった者たちへ』を読んだ。

最近、ゲームをやったり(楽しかった)原稿をやったり(これは諦めた)していたため読書がまったくできていなかった。久しぶりに読む一冊は好きな書き手である中山七里!……というロジックではなく、アンリミの対象だった時に借りそこからダラダラと今日に至るまで数ページずつ読んでいたため一番読み終わるのが早そうだからという単純明快な理由でしかない。

中山七里と言えば大どんでん返し!とはよく言われるが、これは叙述トリックという言葉と同じでその称号を与えることが真犯人当てへの「ヒント」になってしまう。

一番怪しそうな登場人物はこいつ、でも大どんでん返しと言われているということは、つまり……?とそこまで多くない登場人物に視線を送れば、まあ、大方こいつだろうな……というところは判明してしまう。

わたしはミステリーを読む時「どう」殺したのか、より「なぜ」殺したのかを優先してしまうという話は以前もしたが、だからこそ大どんでん返しや叙述トリックという言葉が読書をする上で妨げにはならない。こういった言葉を妨げだと感じる人にとって、中山七里という作家はあまりにも帝王すぎるかもしれない(大どんでん返しの帝王……)

実写化済み作品がどんどん増えていくことも印象深いが、とにかく刊行スピードが凄まじい。中山七里作品は読んでも読んでもなくならない。ここは一度、腰を据えて中山七里作品をすべて読むしかない!と思ったこともあるが、なかなか思った通りにいかないものが読書だと思う。面白い小説は日々あらゆる作家が書き、あらゆるレーベルから発売している。

そもそも、明日は『GS4』の発売日だ。さて、わたしはほんとうに仕事帰りに本屋に行って攻略本を買い求めることができるのか?乞うご期待。

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