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パーパスを中心とした経営戦略とAI開発

日本のAI開発を支えるアノテーション事業のパイオニア、FastLabel。創業4年目を迎え、更なる成長を遂げようとしているFastLabelの創業者 兼 代表取締役CEOの鈴木さんに、創業の原点からパーパスに込めた想いをじっくり伺い、さらに求める「FastLabelの仲間」について、鈴木さんの考えを深く掘り下げていきました。



重要なのは、いかに熱量をかけられるか? 自分がやる事への意義


広報部:まず最初に鈴木さんの原点となるご経験についてお聞かせください。

鈴木氏:大学・大学院での機械学習の研究にさかのぼります。ベンチマークデータに対して如何にアルゴリズムの改善をしていくことでAI精度向上をしていくべきかという形で、そのテクニックの新規性を押し出した論文を書くような活動をしていました。

その後、新卒で入社したエンタプライズ企業向けのソフトウェアを開発している企業でのプロジェクトを通じ、どれほどデータの質が重要かを痛感しました。アルゴリズムを実装するのは1-2日くらいでできたのですが、良質な教師データを用意する方に1ヶ月くらいかかり、データ作りに苦労した覚えがあります。

当時はいつか自分が考えて作ったプロダクトを世の中の人に使ってもらいたい、社会へインパクトを与える仕事をしたいという想いから漠然と起業を考えて幅広く仕事をしていました。

広報部:なるほど、ご自身の手で生み出したプロダクトやサービスを通じて、世の中をより良い方向に導くことを意識し、起業という選択肢を視野に入れながら、幅広く仕事を遂行されていたのですね。 その中で、FastLabelの起業に至った経緯を教えてください。

鈴木氏:フードデリバリーの起業を経験した後、改めて自分が解決すべきと思えるより大きな社会的な課題を探す中で、アノテーションという自らも直面した課題にたどり着きました。他の会社のAI開発者にもヒアリングしたところ、このプロセスは厄介であり自分と同じような課題を抱えていることがわかりました。この事業領域であれば、解決すべき、解決したいと思える課題があり、自分自身の集大成をぶつけることができる、そんな確信を得ました。課題の大きさと事業機会が一致したことで、長期的に向き合える事業として起業に至りました。


広報部:鈴木さんのそうした課題意識からアノテーション事業の着目に至り、FastLabel 創業のきっかけとなった訳ですが、読者に向けてアノテーションについて簡単にご説明いただけますか?

鈴木氏:「これは車、これは飛行機、これは猫、これは犬」というようにひたすらAIへ教えるデータをつくる作業をしていきます。この作業をアノテーションと呼びます。この作業が完了すると、アノテーション済みのデータセットが出来上がります。このデータセットを使ってモデルを学習させることで、「車」や「猫」かを自動で分類できるようになります。アノテーションの品質がモデルの性能に直結するため、アノテーションは機械学習やAIにおいて非常に重要なプロセスの一つなのです。


つまり、アノテーションはAIに教える作業であり、人間が創造的なことをし続ける限り無くならない。むしろAIが発達するほど、その教師データを作る工程は重要になっていきます。そしてアノテーションをシステム開発における次世代のコーディング技術のようなものだと我々は考えています。

AI開発とシステム開発のサイクルを比較した図


FastLabelのパーパスに込められた想いと実現への道筋


鈴木氏
:海外ではすでにScale AIのようなデカコーン(企業価値が100億ドルを超える巨大未上場企業)も誕生しており、日本でもこの分野で世界と伍していく企業が求められています。 そうした中、日本企業のAI開発に不可欠な基盤を提供することで、日本を再び世界に冠たる存在に押し上げていきたい。その想いが『AIインフラを創造し、日本を再び「世界レベル」へ』というFastLabelのパーパスに表れています。

広報部:鈴木さんの強い想いが込められ、その想いがきちんと言語化されたFastLabelのパーパスは実際どの様に経営に於いて活かされていますか?

鈴木氏:このパーパスはFastLabelの進むべき方向性の指針となっています。経営における判断や方向性は、このパーパスとの整合性を軸に決定しています。 パーパスは「登るべき山」であり、戦略は「どのようにして山を登るか」を示すもの。パーパスという大きな目標から逆算し、その実現に必要な施策を考える。これにより、ブレのない長期的な経営が可能になります。 また、パーパスは社内の結束を高める上でも重要な役割を果たします。毎月の全社会議では必ずパーパスに立ち返り、その意義を繰り返し伝えていく。毎回同じことを言っていると思われるくらいでちょうどいいですね(笑)


広報部:『AIインフラを創造し、日本を再び「世界レベル」へ』という壮大なパーパスを掲げ事業展開をされている中で、FastLabel ならではの魅力は、どの様な点にあると鈴木さんはお考えですか?

鈴木氏:なんと言っても日本で一番AI開発の領域が広い企業だということです。自動運転、製造業や工場、農業、医療など、あらゆる産業のAIモデル開発に携わっているのは日本で我々だけ。その知見の深さは、他社の追随を許しません。 どの領域でもアノテーションは必要不可欠であり、我々は社会を支える様々な産業の発展に貢献できる。その社会的意義の大きさがFastLabelの推進力でもあるのです。

AIの世の中を前進させ、日本の産業を再びJapan as No1に!


広報部:事業フェーズが進む中で、パーパスを実現するために、どのような人材が必要だとお考えでしょうか?鈴木さんの描く「FastLabelの仲間」についてぜひ具体的にお聞かせください。

鈴木氏:FastLabelではフロントランナーとして技術的側面のみならず、顧客目線を持ち、「AI×データ」という未開の地を切り開いていけるマインドを持つ人材を求めています。 成長産業ゆえに "できない理由" はいくらでも作れるこの領域で、その本質的な課題解決に向き合える人こそが、我々のパーパス実現の鍵を握ると感じています。AIの世界を前進させ、日本の産業を再び世界一にしたいと本気で思っている方と一緒に働きたい。そんな志高き仲間を求めています。


一緒に働く仲間を募集中!

「日本の産業をAIの力で再び世界レベルに引き上げる。」鈴木さんは創業時点で5年10年先を見通した課題感に対してあるべき姿を描いていました。そしてFastLabelのチャレンジは、次世代の日本の産業を支える重要なピースになると確信されています。AIと日本の産業の未来を、多くの仲間と一緒に切り拓いていきたい。共に世界レベルを目指す挑戦がここにあります。FastLabelのミッションに共感し、日本のAIと産業の未来を切り拓いていきたいと思うあなた。ぜひ、私たちと一緒に世界レベルを目指す挑戦をしてみませんか?FastLabelでは、同じ志を持つ仲間と共に挑戦することを何より大切にしています。少しでもご興味頂けましたら、まずはお気軽にカジュアル面談にてお話しさせてください!


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