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自然を楽しむ畑の学校

5月19日(日)リハビリファームで「自然を楽しむ畑の学校」が開かれました。初めて参加した子どもたちも多かったため、講師のヒロ先生(飯尾裕光さん)が最初にリハビリファームを案内してくれました。

リハビリファームツアーの始まりです。

【レイズドベッド】

レイズドベッド

光ヶ丘病院はリハビリに力をいれている病院。体が不自由だったり、車椅子に乗っている人がいたり、歩行器を使っている人が多い。

ここの病院の先生たちはどんどん外へ出て、色んな人と関わり合いながらリハビリをしてもらおうと考えた。そこでリハビリファームという畑を作りました。

普通の畑というのは子どもたちが走り回ると怒られたり、「長靴じゃないと入ったらダメ」と言われたりして、自由に入ることができません。もちろん、車椅子や歩行器や杖なんかじゃ入れない。

ところが、畑でトマトを取るとか、草むしりをするとか、サツマイモを植えるとか、茎を支柱に結ぶとかは体を動かすのでいいリハビリになります。それに外へ出るとリフレッシュできる。

この レイズドベッドは地面が高く作ってあります。下にはマットが敷いてある。だから車椅子や杖の人でも野菜を植えたり、収穫できたり、作業ができます。患者さんや利用者さんは外の空気を吸って気持ちをリフレッシュさせながら、リハビリもできるのです。

【NO-DIGエリア】

No-Digエリア

これを見てご覧、ここに何を敷いているかわかりますか? そう、段ボールです。畑は土つくりが難しい。手間や時間がかかります。でも、ここはまず段ボールを敷き、その上に野菜がうまく育つ土を乗せました。

ここは三年目、こうして掘ってみると、ほら、これが三年前のあまり畑に向かない土です。もともと畑に向かないところを畑にする技術、これを再生農法といいます。

ここにミミズやナメクジがたくさんいるでしょ。この子たちが畑の土を作ってくれる。ミミズがたくさんいるっていうことは、この土に栄養がたくさんあるということです。

【ビオトープエリア】

ビオトープ

ビオは命、トープは場所、つまりビオトープは命が生まれる場所、出現する場所という意味です。

ここは去年の新人さんたちが4月に作りました。完成したあと水を入れ、メダカと金魚は放しましたが、6月にはカエルが卵を生んだり、ミズカマキリやゲンゴロウが現れたり、どんどん生き物が増えてきました。

棲み着いた生き物が何をするかというと、例えばカエルは虫を食べてくれます。ヤゴもたくさんいますが、トンボになったらアオムシを食べてくれます。ハチも来ますが彼らも肉食です。

ビオトープがあると生き物が増えて、野菜を食べる虫たちを食べてくれる。だから、殺虫剤をかけなくても野菜はできるのです。


リハビリファームは農を通じて、患者さんやご家族、スタッフ、地域の皆さんが居心地良く繋がりを持てる場所を目指し、定期的にオープンファームやワークショップを開いています。

次回のオープンファームは6月22日(土)10時半から。「野菜の育て方を学ぼう」「ミニカレーを味わおう」。参加費無料、出入り自由ですので、是非、ご参加ください。

紫蘭会光ヶ丘病院広報室


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