【FXトレードvol.20】環境認識における水平線と時間軸
FX為替相場のトレード手法や知識、インジケーターツール類と自動売買ツール等の情報を発信しているブログです。
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。
今回は、この続きになります。
水平線の引き方
水平線の引き方、わかりますか?
掃除機、あっ失礼しました^^;
「正直」、トレーダーの中でも、水平線の引き方は様々です。
ですが、おおよそここは意識されるレート(水平線)だろう、という所というのは一致しています。一致していないと、実際困るんですけどね。
相場は、相場参加者の多数決(大口の方々)で決まりますので。
相場参加者が、あっちもこっちも水平線を引き意識していたら、テクニカルが利かなくなってしまい、それこそギャンブルの世界になってしまいますから。
ということで、じゃーどこが意識されるのかってことです。
まずは初心者でも簡単で、わかりやすい水平線は、キリバンという水平線です。
キリバン
例えばドル円であれば、レート1ドル100.00円、110.00円や、110.50円など、「0.00」「00」「0」とキリがいいレートです。
150.00円や155.00円なんかは、誰もが意識される水平線ですよね。
実際、ここを越えたらどんどん上昇しましたね。
或いは、場合によっては、抵抗帯となって逆に到達したら下落する場合もあります。
これがすぐわかる水平線です。
この水平線にレートが下から、或いは上から近付いたときは要注意する必要があります。
飛び乗りでエントリーは避けた方が無難です。
一旦様子をみて、水平線を抜けるのか、それとも抵抗帯となって反発するのか、しっかり待ってからでもエントリーは遅くないです。
トレード経験が豊富にあり、自信ある方は飛び乗りでもよいかと思います。
もちろんそこには、前提としてトレードシナリオがあり、損切りと利確ポイントをしっかり立てていると思われますので。
直近の最高値・最安値
現在レートに対して、直近の最高値と最安値も意識されやすい水平線です。
ここもチェックした方がいいです。
他にも、例えばレンジ相場でトレンドが発生していない相場での水平線です。
この場合は、上下の高値と安値が多く止まるレートは水平線として意識して、その水平線を超えるのか、または反転してレンジ相場が継続するのか、一つの判断材料になります。
ちなみに、レンジ相場でのエントリーは避けた方が無難です。
ベテランのプロトレーダーでさえ難しいというくらいですから。
私はレンジ相場、見送り派です。
レジスタンスライン・サポートライン
意識される水平線は、レートが近付いたときに、その水平線がレジスタンスライン(値動きの上値を抑える役割)としての機能と、サポートライン(値動きの下値を支える役割)があります。
そして、その機能が失われたときに、水平線をブレイクアウト(水平線を超える)する訳です。
ブレイクアウトすると、今まで水平線としてレジスタンスラインやサポートラインとして機能していたものが、ブレイクアウトした領域からみて、また水平線として機能するようになります。絶対とは言えませんが。
ブレイクアウトすると、また違う領域に入ったという見方でよいかと思います。
このようにして、水平線は部屋と部屋の間のドアみたいなものです。
それを意識すると、また違ったトレードシナリオが組み立てられるのではないでしょうか。
時間軸と水平線
では、次に時間軸と水平線の関係をお話しします。
ですがその前に、時間軸とトレードの関係を理解する必要があります。
「マルチタイムフレーム分析」という言葉聞いたことがありますか?
エントリーするには、時間軸を決めてエントリーしますよね。
トレードスタイルによって、その辺りは変わってくるかと思いますが。
スキャルなら、1分足、5分足
デイトレなら、15分足、1時間足
スイングなら、4時間足、日足
ポジションなら、日足、月足
等など
エントリーする時間軸以外に、他の時間軸を分析することによって、トレードの精度が格段にアップします。
それ以外に、今の相場の状況を俯瞰して把握することが出来ます。
この「俯瞰する」ということがすごく大切です。
時間軸には、決まりがあります。
上位足になればなるほど、トレンドの力が強い。
下位足になればなるほど、トレンドの力が弱い。
この強い、弱いは、トレンドが継続する長さと解釈していただければ間違いないです。
上位足というのは、週足、日足などです。
下位足というのは、15分足、5分足、1分足が該当します。
ただし、トレーダーによっては、若干この辺り違いがあるかもしれません。
ただ、間違いないのは、上位足ほど強いということです。
さて、もうおわかりでしょうか?
時間軸と水平線の関係
つまり、上位足に引かれる水平線は、下位足よりは、上位足の方が相場参加者に強く意識されるということです。
ということは、上位足から気になる水平線を引いていき、自分がトレードする時間足まで水平線を把握し、自分がトレードする時間足でレートが、上位足で引いた水平線に近付いたときに、様子を見ながらどうレートが反応するかを把握する訳です。
把握し、どちらの方向へレートが動くのか、しっかり見たうえで必要あればエントリーをします。
そして、このときこそ、利幅をとるチャンスでもあるのです。
上手なトレーダーは、これを意識してトレードシナリオを立てています。
損切りさえしっかり、管理出来れば利幅のチャンスです。
水平線を引くおすすめな方法は、時間軸毎に、水平線の色や太さを変え、この水平線はどの時間軸の水平線なのかわかるように引くと、見やすく把握しやすいです。
トレンドライン
水平線の引き方は、他にも実は色々あります。
水平線以外にも、斜めに引くトレンドラインというものがあります。
これは経験ですが、トレンドラインよりも、水平線の方が意識されやすい傾向です。
ちなみに、トレンドラインではなく、水平線だけでトレードが可能なほど水平線は大切です。
まー一応エントリーの根拠の一つとして、トレンドラインも意識してよいかと思いますがね^^;
水平線と時間軸の関係、おわかりいただけましたでしょうか?
時間軸も把握し水平線を自分のものにする。
この手法を、マルチタイムフレーム分析といいます。
水平線以外にも、時間軸を取り入れた考えを出来るようになると、トレードの精度が格段に上がります。
次回は、トレンドラインについて、どこかでお話ししてみたいと思います。
ちなみに、トレンドラインが水平線より弱い理由は、次のことが関係しています。
トレンドラインは、人それぞれの引き方があり、かなりラインの引き方に個性があります。ローソク足ヒゲを意識するのか、実態を意識するのか、斜めのラインを引こうと思えば、いくらでも引けてしまう等、ばらつきが生じてしまうんです。
それにより、相場参加者の思惑にばらつきが生じ、思い通りにテクニカルが機能しないということが、水平線より弱いという理由です。
今回は、水平線を深掘ってみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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