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ファームエイジ これまでの実績

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【放牧の専門家集団】ファームエイジ㈱が過去に取り組んだ事業などをまとめています。
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#ニュージーランド

【NZ北海道羊協力プロジェクト】日本の羊文化を守っていくために

以前、「ニュージーランド(以下、NZ)北海道酪農協力プロジェクト」について、少しお話ししたかと思います。 https://note.com/farmage/n/n7e9db95a76cd 北海道の酪農家に先進的な放牧ノウハウを取り入れてもらうことを目的とし、2年間の徹底的な調査と2年間のコンサルを行った結果、農業所得が3倍、労働時間が3分の2になったという内容です。 今回は、その羊バージョンとして現在も進めている「NZ北海道羊協力プロジェクト」について、簡単にご紹介させ

日本で初めてNZ放牧牛の凍結精液を輸入

私の背中を大きく押してくれたのは、別海町の今井さん(酪農家)でした。 今井さんとは創業前からの付き合いで、私がニュージーランド(以下、NZ)に放牧を学びに行く際も、何度かご同行いただきました。日本の放牧普及を共に推し進める同志です。 そんな彼に言われました。「NZのような牛を日本でも飼えるようにしてほしい。お前が入れないで誰が入れるんだ」 そこから、放牧型の牛づくりへの長い戦いが始まります。 NZは酪農が盛んで、乳製品は国の主要な輸出品目の一つとなっています。 そんなN

ニュージーランドと日本&北海道の調印に、実は少し関わっていた話

ニュージーランドと日本が調印を結ぶまで  あれは8、9年前のことだったでしょうか。TPP関連の騒ぎが非常に大きかったときに、ニュージーランド(以下、NZ)の新しい駐日大使が北海道にいらっしゃいました。 こういうとき、通常は道知事が対応するのですが、なにせTPPの真っ只中。公の方々はみな記者対策で慎重になっており、ならば民間でなんとかせねばということで、NZと関わりの深い私に声がかかりました。 大使は普通では考えられないほどフランクな方で、「北海道の農業などの実態が知りたい。