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長澤知之 LIQUIDROOM

3月8日のライブに出かけてきました。

オンラインライブを2回挟んでいるから、あんまり久しぶりの感じもしないかも、なんて精神的余裕がある体で、でもライブハウスでのバンド編成だから、やはり楽しみ☆

床にガムテープでマス目があり、普段の収容人数の半分以下であろう、ひとりぶんのスペースが確保された状態でした。

セットリストも含めライブレポートなんてちゃんとしたものは書けないから、個人的な雑記をつらつらと綴ってゆきます。

観客はもちろんマスクを全員つけていて、大きなサーキュレーターが数台回り、ステージには加湿器が炊かれてる(?)状態。待っている間も会話はお控えください、とのアナウンスで、感染拡大防止対策バッチリ。ついでに、ライブハウスには付き物のドリンクですが、アルコールはなし。ソフトドリンクのみ。長澤君のライブと云えば、適当なところで客席に向かって「みんな、飲み物あるよね?来てくれてありがとうね。カンパーイ!」って声かけてくれるんだけど、そうか、今日は飲めないのか・・・(でもあくまでもアルコールがメニューに入らないだけで、チャージはあるので、一応ジンジャーエールを選びましたけど・・・)


オープニングで長澤君が「生理現象だから、みんな、咳とかしてもダイジョウブだからね。ちょっと袖とかで(と、口元に袖をあてるジェスチャー)こうしてもらえば。ダイジョウブ。」と云ってくれて、観客席が一気に、リラックスした状況に。
花粉症に悩む長澤君でもあるので、ふっと咳き込んだりしたときに周囲から向けられる、キッ!という視線の強さ、居心地の悪さなど充分にわかっていて、伝えてくれたんだなぁ、優しいなぁ。「ありがとう!」というかわりに、みんなで「うんうん。にっこり。長澤君優しい。ほっこり。うんうん。」と頷く。
そう、コロナ渦のライブだから、観客側から一切、アーティストに向けての声援も送れない。かけ声も、ヒュー♪とかも、一緒に歌うことも、それこそアンコール時の「アンコール!アンコール!!」とかも、一切、なし。
だからこちらの想いを伝えるのは目一杯の拍手と、うんうん、と頷くことくらい。
そして長澤君も、いつもならたくさんの笑顔をステージ上から確認しているはずだけど、マスクで隠された口元に頼れない分、観客ひとり一人に「どう、楽しんでくれてる?」と、覗き込むかのようにしっかりと目を合わせてくれていた。
普段からステージと観客の距離が近いと感じさせてくれるアーティストだけど、今回ほど「目が合った!」と実感できるライブはなかったなぁ・・・


「こんなご時世だから、演者同士でも打ち上げとか行けないんだけど・・・だから今日の分も(と、バンドメンバーを振り返って)しばらく先になっちゃうんだけど。(前を向いて客席をざっと眺めながら)みんなで飲みいきてえよな!飲みいくか!(目と眉にチカラ入れる)」って云ってくれたとき、なんだかほんとうにこのまま、ライブ終わりにどっか移動して飲み会が出来そうな気がしたくらい、ものすごく少人数な集まりのように感じた。きっとすべての観客が「うんうん。」ってにっこにこだったと思う。そういう優しくほっこりとした気配に満ちていた。

ほんと、このタイミングで延期も中止もせずに、予定通り公演してくれたことへの感謝を、みんなで伝えたいと思っていたから、そしてライブハウス会場が「悪」にならないよう、演者が非難されないよう、クラスターなんて絶対出さないように、という気概に溢れて、みんなできっちりマナーを守っていた。誰一人、「長澤く~ん!」なんて呼びかけなかったし、アンコールだってほんとうに拍手だけだったし。いつもよりも曲数少なめかな?って思ったけれど、それもきっと、8時までに全員を会場から退出させてライブハウス側に迷惑を掛けることのないように、という配慮からだったのでしょう。
新曲も先行して披露してくれたし、デビュー曲や初期の曲もやってくれたし、個人的に惹かれて惹かれてやまない曲もやってくれたし、もう最高のセットリストでした。昨年末に出た新曲もほんとうに染みて、2曲目にしてボロ泣きしてつけまつげが取れたかと思ったくらい(笑)。



ただでさえ人生ままならないと感じながらも、地道に誠実に生きている人がほとんどだろうに、さらなる追い打ちを掛けるこのコロナ渦で、心の拠り所のひとつとして寄り添ってくれるのが長澤君で。具合悪くなるまで無理しなくていい。自分が危ういのに誰かを助けなきゃいけないなんて思い詰めなくて良い。まずは自分が充分に気力と体力を取り戻してから、身近なひとと笑顔でいられればいいんだ。自助は他助に繋がっているんだ、という内容のことを、定期的に長澤君がブログで綴ったり、作品にしてくれているけれど、

先の「飲み行きてえなぁ!」の言葉もそうだけど、ほんとうに的確に、気分を軽くしてくれるひとなのだ、長澤君というひとは。弱いところにちゃんと、目を向けてくれる。無理矢理明るい場所へ引っ張り出そうとしない。

「なんにもなくても最高だって思うよ バカだった」

って、優しい後悔を通して、「今」を生きる指針を示してくれる。伝えたい感謝はちゃんと伝えなくちゃね、つぎにいつ逢えるかなんて、ほんとうは誰にもわからないことなんだから、と。別にコロナ渦じゃなくても。


長澤君を好きになってからいつも、思うこと。
ほんとうに、この声も演奏もこんなに熱量が凄いのに、どうしてこんなに優しいんだろう、ということ。
歌詞としては結構激しかったり厳しかったり、精神性を問われるような内容のものも多いのに、土足ではけっして踏み入ってこない。
いつも近くで寄り添ってくれる感じ。「大丈夫だよ。」という言葉が過不足なく、ほんとうに信頼できる分量で、隣にいてくれたり、半歩先を歩いてくれてる感じ。

こんなときに、対面で歌声を届けてくれてありがとう、と思うと同時に、どうしてタイアップとか映画の主題歌とかに使われないんだろうなぁ、って思う。(鴻上さんの舞台では使用されたことあるそうですけど)
「何もしなくても勝手に印税が発生するような」お仕事ってないのかな、と。失礼ながら、生活はどうしてるんだろ、ってほんっとーに余計なお世話だけれど、同行者と心配するくらい、同期の秦さんがタイアップばかりなのもあって、一体オフィスオーガスタはどうなってるんだ!!って思うのだけど、以前インタビューで、「曲が出来ないというスランプは経験したことない」と語っていたのも、作品作りに制約がないからこそ、長澤君のペースで楽しんで発表できるのかもしれないし・・・
そうすると、「このまま」のほうがいいのかなぁ。でも、もっと幅広く、その才能が認知されたらいいのになぁ。CDを購入する以外に、ライブに行く以外に、もっと応援できる方法があったらいいのに。ということで、せめてもの、微々たる応援で、カラオケに行ったら絶対長澤君の曲を数回歌っています。(←微少すぎる)。いちばん多く歌っているのが「蜘蛛の糸」。もうほんとうに好きすぎて、今回のライブでもイントロが流れた瞬間痺れた。
「ソウルセラー」「左巻きのゼンマイ」も、カラオケに入ってくれたらいいなぁ・・・あ、あと、「はぐれ雲けもの道ひとり旅」と、「茜ヶ空」も・・・


そうそう、別の収益!!ぜひぜひ、ライブの様子を円盤化してほしい!圧倒的にライブDVDがない長澤君。今回も最小限?のカメラは入っていたけれど、もうほんと、切に願います。四谷天窓のラストライブとして長澤君が登場したオンラインライブだって、DVD発売してくれれば、四谷天窓さんにも少しばかり収益が行ったかもしれないのに。「実際に会いに行ける」ことはほんとうに幸せなことだけれど、それ以外でも聴きたい逢いたい。好きなテキーラ1杯ぶんくらいにしかならないとしても、お礼を込めて購入したいのに。

あとはあとは、ファンクラブを作って欲しい!会員数が心配なら他のオーガスタアーティストの年会費より高くていいから!ぜひ!!お願いっ!!!

*追記*
愛してやまない「茜ヶ空」のリリックビデオが昨日、16日に公開されました!!!
この曲はもともとMVとして映像化されてなかったので、オススメしにくかったのですが、ほんっとーに、長澤くんの抒情的な詩の世界観と、特徴的な声と、優しさと強さがじわっと染み込んだ曲なので、嬉しい嬉しい^_^

観てみてください♡

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