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恋/恋愛/片思い/失恋

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#眠れない夜に

忘れても、もういいよ

あけましておめでとうございます。みなさんは大晦日何をして過ごしたでしょうか。今年は紅白にVaundyさんが出ていて久しぶりに大好きだったあの人を思い出した。まさか大晦日に彼を思い出すなんて思いもしなかったよ。 久しぶりに前の恋愛を思い出したのだからここに書いておこうと思う。 彼と出会ったのは小学校6年生の時。バスケの大会だった。名前も何も知らない彼がなぜか1人だけ輝いて見えて目が離せなかった。小学生ながら一目惚れだったんだと思う。 あの頃の彼との接点は共通の友人がいると

君は本命になれない

私にはひとり男友達がいる。Cくんとでも呼ぼう Cはちょっとだらしない。で顔がイケメン。 単位はめっちゃ落とすし、就活もあんまやってないし、お酒が入ると女の子と距離が近くなるし、元カノのヒモをやってた。 でも、誕生日を祝られると顔を赤くして涙をポロリと流しちゃうような、ちょっと涙脆い部分があって。どこか憎めない奴だ。 ===================== 仲良くなって2年経つ。 近くもなく遠くもないキョリ感で、たまに飲みに行ったり、遊んだりしてきた(複数人で)。

恋にも愛にも、余裕などあってたまるか

今の恋人と出会ったのは、私が酔って幼馴染に「今から遊びたい」と真夜中に電話したことがきっかけだった。なぜ真夜中にそんな連絡をしたかというと、当時の恋人とのことで傷心していたから。 私には保育園の頃からずっと一緒にいる幼馴染がいて、男5人、女3人(私を含む)くらいの割合。みんなそれぞれに個性が強くて、それもそのはず、私たち幼馴染の親もかなり個性が強い。そして家族ぐるみで仲が良い。そこに加えてみな酒豪。 その中でも、特に仲の良い幼馴染が男3人、女1人。みな互いを異性としてみて

もう、上書き保存はできないの。

夜10時。自分の部屋。ベットの中。 いきなりかかってきた電話の発信者を見て、心臓が飛び出た。驚きすぎて一度は無視してしまった。 初恋の人だった。 "ごめん出れなかった!なんかあった?" "ごめん話したいなって" あなたはいつも変わらない。話したかったなんてどうせ、思ってもないくせに。でも久しぶりに話してみたら面白いかも、彼氏も好きな人もいないしね。いまは。 "ぜんぜん話せるよー" またかかってきた電話。発信者はやっぱり初恋の人。 覚悟を決めてボタンを押した。

不純度高めの愛で。

行きつけの珈琲店を出て角を曲がろうとした時、思わず目を奪われた。 ”目を奪われた”って表現は、本来なら一目惚れをするときに使うのだろうけど、残念ながら恋ではない。 「うわ、これが愛情ってやつか。」 それは、人目を気にせず道端でキスしたり尻を揉んだりするような、一定の人間から疎まれるような行為でもなければ、池袋で声をかけてくるサラリーマン達のような下心が見え見えの笑顔でもなかった。 その人が愛しくて愛しくて仕方がない、そんな愛情に満ちた優しい眼差しを見た。 女性は携帯を見

ひまわりみたいな恋愛だった

今日の0時頃失恋した。 どうしても付き合っていた時の記憶を一つでも多く覚えておきたかったからまだ記憶が新しいうちにこの文を書こうと思う。 彼は(以後i君と呼ぶ)初恋の相手だった。これまでも好きな人はいたし、付き合っていた人もいた。でもこんなにもひとりの人間のことを愛し、向き合って、いいところも悪いところも全部ひっくるめて好きになったのは初めてだった。だからこんなにも完全なる失恋をしたのも初めてだった。 i君に一昨日電話して、すでに別れる前触れのような話をしていた。ちょう

知られなくていい想いもあるよ。

おちゃらけた話も、真面目な話も、スムーズに切り替えができてどちらも楽しめるところ。 私の話をちゃんと最後まで聴いて、真面目に考えた言葉を選んで自分の考えを話してくれるところ。場合によっては、なにも言わない優しさで寄り添ってくれるところ。 一緒に歩いている時、私が後ろにいる自転車とかに気づかずにいたら、「邪魔になってるよ」とかじゃなくて「ちょっとこっち来ようか」って、さりげなく解決してくれるところ。 LINEは絶対に返してくれるし、さっきまでLINEをしていても、LINE

¥100

誰にも届かない「好き」を抱えて

あの頃に戻りたいと、きっと誰しも願う瞬間があるだろう。私にも、戻りたい過去がある。 もし願いが叶うなら、少し前に付き合っていた恋人の家で過ごした、やさしく流れていく甘やかな時間に戻りたい。ふと余白の時間が訪れたとき、まざまざと2年前の冬の出来事が浮かび上がってくる。 小さなワンルームだった。 線路沿いにある、何十年も前に建てられたアパートで、壁は薄く、窓にはうっすらとひびが入っている。すぐ近くを電車が走るたびに、ガタガタと床が揺れた。 隣に住んでいる女の子の声や、蛇口を

【好き】という感情に責任を持つということ

「この人私のこと好きかなあ」 異性と一緒にいると、無意識にこう考えてしまっている自分がいることに最近気づいた。 振り返れば、小学生の時から男の子と話している時に相手が楽しそうにしていると、こんな風に考えていた気がする。 でも蓋を開けてみると、別のかわいいクラスメイトのことが好きらしいよと噂で聞き、自分は相手のことを好きでも何でもないくせに、謎にちょっとショックを受ける。こんなことがよくあった。 そして先日、23歳になった今でもこの思考は変わっていないという衝撃的な事実を