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ゲーテのドイツ語訳によって知られるようになった百科全書派の対話小説

ディドロ / ゲーテ訳 『ラモーの甥』 初版 1805年 ライプツィヒ刊
Diderot, Denis / Goethe, Johann Wolfgang von,
Rameau's Neffe. Ein Dialog von Diderot, Aus dem Manuskript uebersetzt und mit Anmerkungen begleitet von Goethe. Leipzig, 1805. <R22-136>
First edition, 8vo, 480pp, [4pp], modern half leather binding with board, title lettered in gilt on red morocco, spine ruled

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フランス百科全書派のディドロの代表作。ディドロと思われる哲学者の「私」と、大作曲家ラモーの実在の甥の「彼」との対話型小説の形式を通して、フランスのアンシャンレジーム期の体制や道徳への批判を行っています。

本作品は実在の人物が多く登場するため、またアンシャンレジームのフランスでの検閲を恐れてディドロの生前には刊行されることはなく、一部の文芸サークルのみにて原稿で読み継がれていた作品でした。偶然にその原稿を読んで気に入ったシラーが、親友でったゲーテにドイツ語への翻訳を勧めたことをきっかけに本書が発行されることになり、本ドイツ語訳本によってようやくディドロの作品として世に出ることになりました。

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