見出し画像

お雇い外国人による日本最初の武家法フランス語訳

アペール 『十三世紀日本の法典:御成敗式目(貞永式目)』 初版 1900年 パリ刊
Appert, Georges, Un Code de la Feodalite Japonaises au XIIIe Siecle. Paris, L. Larose, 1900 <R17-189>
First edition. 8vo, 28p., original wrappers. Extrait de la "Nouvelle Revue historique de Droit francais et etranger, Mai-Juin 1900"

在庫有り:お問い合わせはこちらまで
極東書店 - ホームページ (kyokuto-bk.co.jp)

源頼朝以来の武家社会での先例、道徳、慣習を基にして、第三代執権北条泰時の時代に制定された日本初の武家法である御成敗式目、本書はそのフランス語訳です。

訳出を行ったのはお雇い外国人として1879年より司法省の法律顧問として活躍したジョルジュ・アペール(1850-1934)でした。彼は後に明治法律学校(現:明治大学)、東京法学校(現:法政大学)、東京帝國大學法学部でフランス法の講義を行った人物としても知られています。

本書はフランス法の雑誌Nouvelle revue historique de droit français et étrangerの抜き刷りとして発行されました。御成敗式目の全条文フランス語翻訳に註釈を添えて解説しており、単なる法律文言の訳出でなく、日本の法制史研究を目的としたものでした。

なお本書の底本は、江戸時代後期の与力で戯作者であり、漢籍や教訓本の解説書を多く発行していた高井蘭山(1762-1839)が1828年に発行した「御成敗式目詳解」が利用されています。

〒101-0061
東京都千代田区神田三崎町2-7-10 帝都三崎町ビル
株式会社極東書店

*店舗・ショールームは併設しておりません。
まずはお問い合わせくださいませ。
https://www.kyokuto-bk.co.jp/