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笠松競馬場の憂鬱

令和3年4月21日元調教師、騎手4名の永久追放(関与禁止)他大量の騎手、調教師が処分され計13名が職を失った。又のち東川元調教師ら2名を贈収賄で警察当局に告発した(本人は否認)笠松競馬場、地方競馬全国協会はこの処分で幕引きを図り競馬再開に向け走り始めたがその後玉葱の皮をむくように問題が発生続けているのだ。
今月12日に競馬場は、公正を害する恐れがあると認められる者がSNS上で実施した懸賞10万円に応募し金員を受領した(岐阜県地方競馬組合管理者指示事項違反)として後日処分を発表すると会見を開いた。
説明すると笠松所属の水野騎手が有償で競馬予想を生業とする川崎競馬場に騎手として所属していた瀧川氏がその海外ブックメーカーのスポーツベッドio社のアフィリエイト契約の顧客獲得する為にSNS上で実施して懸賞で10万円が当選しその当選金を受け取ったと言う事である。
因みにこのスポーツベッドio社は日本の地方競馬、JRAの賭け以外にjリーグ、プロ野球など多肢にわたり胴元として博打を扱いその集客、送客についてアフィリエイト契約を締結し客の賭け金の金額により10%〜30%の客の負け金を支払うシステムで有る。
アフィリエイト契約した者の顧客が負ければ負けるほど儲かるシステムなのである。
水野騎手は元騎手瀧川さんとは当然顔見知りであり瀧川さんは偶然当選したと言うが誰が見てもステマと言われてるステイルマーケティングではないのか?
瀧川さんが現在YouTubeなどで一緒に出演してる方(草野氏と名乗る人)とスポーツベッドioに参加を勧誘し大金をばら撒いているが受け取る資格はこの方たちのサイトから入会、入金した者と限定している。水野騎手も当然入会、入金したのではないか?
話しを水野騎手の懸賞金受領に戻すが普通ステマが疑われないように当選は辞退するのでは?と疑問が湧くが水野騎手は生活が苦しかったから受け取ったと認めているし瀧川さんは水野がくれ、くれと何度も連絡して来たから送金したと事実関係を認めている。しかし当選発表した段階ではネット上で検索で水野騎手に対し悪徳情報商材屋の仲間入りか?と炎上しても居た。
これを見た筆者は笠松競馬場の広報担当者にすぐネットで炎上している事を知らせ調査した結果事実関係が掌握出来ました。今後対応しますと約束して今回の発表になった。
笠松競馬場サイドは水野騎手が返金した事を確認してから発表したが会見での記者質問には前回の処分発表した時には3月19日にネット上で確認してたのに何故一緒に処分発表しなかったのか?との問いには馬券購入問題と違うのでと回答したが数人の記者からセクハラで処分しているじゃないか!との強い意見もあったがスルーした。
競馬場の事情からこれ以上騎手を処分すると開催再開した時に騎手不足で調教すら満足に出来なくなる(笠松競馬場には調教師助手が他場と違い居ない)との考えらしい。今も再開すると攻め馬が出来る一部調教師が有利になると不平不満が噴出してる。

そして次に問題なのは笠松競馬場が借地であると言う事。地主さんとの契約は売り上げが落ち込んでいる時のもので比較的安価に設定されていた。しかし今回の騒動で年間280億の売り上げがあるのが広く知れ渡られ当然地主さんの耳にも入った。そこで値上げを言い出して来たと開催側を悩ましている。確かに売り上げが上がれば賞金や騎手の騎乗手当(賞金の中から受け取る進上金5%よりほとんどの騎手は騎乗手当の方が収入が多い)も上げなけれならないし騎乗手当も名古屋並みに上げた。それに以前は場内での売り上げがほとんどだったが楽天やオッズパークなどのネット販売が今や主な売り上げとなっている。当然高額な手数料が発生しており、おいそれと地主さんの言う借地料を払う事は出来ないのである。現在合意に向け調整中だがどうなるか?

最後に今回馬券購入で処罰を受けた勢力が何故自分達だけ処分を受けなきゃならないのか!と言い出したのである。瀧川さんは笹野調教師達だって馬の購入の仲介をして馬主に買値を高く言い差額を抜いてたけどこれだって処分しないと不公平だと言う。確かに不公平であるのだがそこまで出来るのだろうか?
笠松競馬場を廃止してしまえ?!とは簡単に言えない事情があるのである。それはJRAまで巻き込んでしまう恐れが多大にあるのだ。
現在地方競馬で走っている馬は一部を除いてJRAからの移籍して来た馬なのである。JRAは今未勝利の退厩時季が迫っているのだがこの馬の引き取り先が地方競馬なのでありこの売却先や移転先が有るので馬主が生産界から安心して購入するきっかけにもなっている。この受け入れ先が無くなれば良血馬で高額な馬しか売れなくなり弱小な牧場が壊滅状態になりかねない。(今でも北海道の牧場では馬産を諦め牛生産に変更しているながれもある)そんな理由があるのでJRAや地方競馬全国協会はなんとか存続してくれと願っているのですある。

今笠松競馬場は調教師、騎手の処分問題や今後起きるかも知れない笹野調教師問題を抱えて憂鬱なのだ。

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