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足りないものはない生き方

小さな村のものがたり というイタリアの村に生きるひとたちのBSの番組がすきでたまに観るのだけど、イタリアの人たちは、生まれ育った自分の土地を大事にしているのをとても感じる。

ミラノでデザイナーとして働いていた女性が、地震をきっかけに自分の人生を振り返り、心がない働き方をしていたことに気がつき、自分の村に戻りアトリエを作り服を作っているお話。デザイナーの女性が今回の主役のひとり。

「毎日パーティーにいくような服が着たいの」
村で一際目立つ洋服だけど、生き方そのもののようで、とてもすてき。彼女の元へミラノやボローニャからお客様がやってくる。

彼女の実家はカフェを営んでいて、朝出勤前に朝日をみながら自分でいれたカプチーノを飲みながらテラスの席でひと時を過ごす。

「ただの布がまるで生きているかのように、服に変身するプロセスがまるで魔法みたいで好きなの」

幸せそうに服を作る姿がすてきだった。

アトリエの壁には祖母が教えてくれたという言葉が刻んであって、ああ豊かな生き方だなぁって。

魔法を信じて...笑顔で仕事をしなさい
情熱を持って創り...心を込めて接しなさい
勇気に従い...夢中になって生きなさい

どこか遠くの偉人ではなく、自分のおばあちゃんの言葉というのがステキ✨✨

そして、もうひとりの主人公は靴職人のおじさま。
工場を経営していたこともあるけれど、規模を縮小し手作りでしか作れない靴を家族で作り続けている。

「職人とは自分の生き方を決めて、貫くひとのこと」

そうおじさまはいっていた。
ただただ普通に暮らすひとの中に、大切な生きる哲学がある。じーんときた。

村を愛し、家族と過ごす時間を愛し、ポリシーを持って愛する仕事に取り組む姿。

イタリアの小さな村のものがたり

時間の流れが一際豊かに感じられるひとときでした。