【2020.07.22】「戻る」のではなく、「結び合わせる」。
18歳になりました。毎年恒例のタニタ調査です。
去年成人したはずなのに、また未成年に戻りました。マラソン効果でしょうか。精神年齢なんじゃないか疑惑も出ております...。
数年前、病の経験で世界の見え方はまるっきり変わりました。見えなくなってしまった、感じられなくなってしまったものがあまりにも多すぎて、「元に戻りたい」という気持ちしかありませんでした。元が大したものでもないのに「戻りたい」なんて思っている自分が、情けなくてしょうがなかった。
この2年ちょっとは、新しい世界に適応するための期間だったように思います。昔から信じてきた考え方がもはや通用しなくなった。長年拠り所にしていた考え方を必死に引っ剥がして、新しい感覚や考え方を受け入れて、過去の自分からは考えられない人間に今はなっていると思います。
その変化には、新しい風景の中で生きやすくなったという良い面もあれば、長年連れ添ってきた大事な何かを手放してしまったという空虚な感覚もありました。どこかでぶつかった枝に、自分のもう半分をガサッと引っ掛けて、置き去りにしてきてしまったような。
そんななか、去年→今年の年越しのときに天啓のような言葉に出会いました。それは、東急ジルベスターコンサートで流れた『歓喜の歌』の中にありました。手帳の冒頭に書き写し、今も時々見返しています。
喜び、喜びよ、
それは煌めく神の後光 美しい楽園の乙女
火のように酔いしれて 天の喜びの聖域に歩んでいこう
その不思議な力は
時が残酷に切り離したものを 再び結び合わせる
「戻る」のではなく、「結び合わせる」。
新しい自分を受け入れたのは、戻れない自分を諦めて捨て去ったということではない。新しくなって安定した今の自分の場所に過去を迎え入れて統合する、そのための準備、器づくりだったのではないか。そんな気がしました。そしてその鍵になるのが、喜びの心なのだと。
統合に向けたギアチェンジ。長い年月がかかってしまったけれど、そのための準備がそろそろ整ってきたような感覚があります。恐れて手を出せなかったところに、手を伸ばしていい時期がきたような気がします。
人生は螺旋階段で、同じところを何度回ってしまってもきっと大丈夫。向き合うことを忘れない人にとって、2周目はちゃんと前より上昇している。統合したい懐かしの感覚との再会は、「前の場所」ではなく、「螺旋の上」で果たせればと思います。
そのために今日からの新しい一年は、気をつけつつももう少し勇気とエナジーを出して進んでいきたい。「ご無沙汰しております」の自分に再開できる日を楽しみに。
きっと大丈夫でしょう。
まだ18歳なんだから。
(...って言いたくて写真を撮ったのでした)
来年は17歳を目指して頑張ります。
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