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【2020.07.28】ファシリテーションする対象は「人」ではなく「場」

ミーティングやワークショップの設計・運営をする機会が最近多い。これは自分がアイデアを考えて出すこと以上に楽しいな~と感じる。代わりに、良質な場にするために考えるべきことはたくさんある。

●参加者のアイデアがスムーズに出るために下ごしらえ
 ・事前共有事項の整理
 ・流れづくり
 ・安心安全な雰囲気づくり
 ・火種づくり
 ・グループ人選のバランス
●拡散と収束のバランス
 ・明確な場の目的設定
 ・時間配分
 ・全意見への尊重の心
 ・適切なタイミングでの振りと整理

     ......etc

ここ数年大事にしたいと思うようになったのは、ファシリテートする対象は「人」ではなく「場」だということ(一人ひとりの人を大事にしつつも)。

「容易にする」という意味を持つfacilitateという言葉。そこから昔は「誰かの意見をわかりやすくかみ砕く」という面に重きをおいていたような気がする。

それも一つの役割ではあると思う。けれど、それだけでは枠外・予想外・期待以上の何かは生まれづらい気がする。

本人が思ってもいなかったようなもの、各個人の力の集積以上のものが生まれるためには、ファシリテートの対象は「場」そのものに向ける必要があるのではないか。良質な場が、単なる人と人の対話の総量(足し算)以上のものを育むのだと思う。

重力だったり、磁力だったり、大袈裟なことを言えばそういう大きな力を場に宿せるといいなとイメージする。

自分が大きな力を持つ以上に、多くの人の多くの力を引き出し、掛け合わせられる人でありたい。

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