見出し画像

【2020.08.04火】暗黙の力を最大にする形式とは何か。

対話&選書企画を受けてくださった16名へのグループインタビュー。今日が最後となる3回目の会だった。

自分一人の観点では決して見えてこないもの、提供者という立場でいくら考えても決して出てこないものを、この3回でたくさん教えていただけた。

今日一番考えさせられたのは、「暗黙の力を最大にする形式とは何か」ということだった。

誰かと向き合うとき、フレームワークを持ちたくないという無意識の前提があった。もともとある型に相手を当てはめようとしたときに、本当の意味でその人に向き合えなくなってしまうような気がして、その瞬間その瞬間、最大限生成的であるためには、まっさらな好奇心で臨んだほうがいいのではないかと。

けれど、あまりにもまっさらな場は、聞き手のこちら側はよくても、語り手としては居心地の悪さにつながる場合もある。事前の期待値に応えるためには、それなりの信頼性がある型があったほうがよい場合もある。

おそらく、大事なのはその型を使う自分のあり方であって、型自体が悪いわけではない。相手ありきではなく型ありきになってしまうことを防ぐ慎重さと、必要に応じて型を壊す勇気を持つ大胆さを忘れなければ。形式の使い方によっては、むしろ暗黙の部分を最大限に生かす土台にすることもできるかもしれない。

無意識の前提に気づくことができてとてもありがたかった。それに気づくためにが、真剣に向き合ってくれる人たちの存在が欠かせない。そういう人たちに恵まれていることに心から感謝したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?