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【2020.05.02】「これから」の変化を見据えるだけでなく、「これまで」の変わらぬ絆にあらためて感謝すること。

昨晩は大緊張の仕事を終え、緩んだ気持ちのままにビールのロング缶を一気に二缶流し込み、沈むように眠った。朝も身体がぐったりしていて、しばらく起き上がれず。昼過ぎまで何もやる気が起きなかった。

しかしそんな日にも、空腹は平等にやってくる。

「焼きそばをつくるんだ」と声なき声で語りかけてくるかのような冷蔵庫の中身だったので、言われるがままに焼きそばをつくった。美味しくいただいたところでようやく心身が動き始め、そこからはひたすらボランティアの編集・校閲作業を。

いまは、晩御飯を食べ、一息つき、これから校閲第二ラウンドに取り掛かろうとしたところで「意外と日付が変わるまでに時間がない」ということに気づき、慌ててこの日記を書き始めているタイミングである。日付をまたぐ前にアップしないと、連続投稿記録が途絶えてしまうからだ。


今日のことよりも、昨晩出演した番組のことのほうが書きたい。けれど、きちんと書くとなると、とても1時間では書き終えることは難しそう。それくらい良い時間だった。

(以下、アーカイブ動画)

会に入る前に、機材の調整も含め、吉満さんとはオンライン楽屋で軽い打ち合わせをした。といっても、本当に大まかな流れと手続き的な確認だけで、具体的にどんな質問をいただくかなどは一切話していない。出来レースではない、完全にその場の雰囲気から自然発生する対話だったということは書いておきたい。

そんな楽屋で、吉満さんがこういう企画を始められた想いについては伺うことができた。そのお話がとても良かった。

吉満さんがこの取り組みを始めた理由は、ひとつは「いま、必要としている人に、必要としているものが届いてほしい」という気持ち。この日はセンジュ出版から出ている『ゆめの はいたつにん』や、その著者である教来石さんのことをより深く知ってもらうための場だった。だからここをお借りして自社のPRをするつもりはまったくなかったのだけれど、「必要としている人に届けたい」と強く強く思う本が一冊あったので、それだけは紹介する時間をいただいた。『Compassion(コンパッション)』という本のことだが、どんな本なのか、なぜ僕がいまこの本を届けたいと思うのかは、こちらの日記に書いている。

吉満さんのその想いだけでも深く共感したが、もうひとつの理由はさらに素晴らしかった。

これまでの取り組みができなくなる状況になったからこそ、新しいことを始めなければならない、という気持ちももちろんある。けれど、新しいことを始める以上に、まずは、自分たちがいままでお世話になってきた人たちのことをあらためて思い浮かべて、もう一度きちんと感謝を伝えていくことから始めたい。

それが吉満さんの想いだった。吉満さんがお世話になったと思う人たちを毎回呼び、その人に感謝を伝えながら、その人のことを視聴者に知ってもらおうとしていたのだ。

こういう状況だけれど、自分たちだけが助かればいいとは決して思えない。

そうも仰っていた。


世の中のほとんどの仕事において、これまでのやり方が通用しなくなり、変化が求められていると思う。「むしろいまは、考え方もやり方も進化させられる大きなチャンスだ」という論調も増えてきている。

そうして「これから」を見据えることももちろん大切。けれど、吉満さんのように「これまで」をもう一度ゆっくりと見直し、丁寧に触れ直し、絆を深めていくことも、忘れてはいけないものなのだと強く思った。

そうして一つひとつの出会いを大切にされる吉満さんの姿勢は、今年出版されたご自身の著書にもはっきりと描かれている。

この本のことは、いずれ時間を取ってあらためてゆっくりと書きたい。あの番組に出演させていただくか悩みに悩んでいたときに(自分では役不足ではないかという気持ちと、ただ単にビビっていたため)、出版されていると知りながらなかなか開けていなかった本書を「いまこそ」と読み始め、あっという間に「あっ、この人のお誘いなら絶対出なければいけない」と腹をくくれた。亡くなった元上司のことも書いてくださっていて、上のほうから「チキン、何をモタモタしてるんだ」と言われた気もした。


昨日の番組で話した内容は、半分くらいは「人とのご縁」のお話しだったのではないかと思う。

「これから」の変化を見据えるだけでなく、「これまで」の変わらぬ絆にあらためて感謝すること。その大切さを思い出させてもらった素晴らし夜だった。

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