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【2020.05.25】苦労して、恐い思いをして、そうしてようやく言葉を紡ごうとする人の味方であり続けたい。
今日は少し出社。電車は避けたいので、片道11kmこいで自転車で。日中はもう汗ばむくらいに暑いけれど、夜は風も気持ちよく最高の気分。雨さえふらなければ、今後もずっとチャリ通でいいな~。いい運動にもなるし。
気温だけでなく、季節の空気が完全に変わった。湿気だけではない。匂いだけでもない。
なんなんだろう。懐かしい感覚になるのだけど、少し苦しくなる感じがある。今年も慣れないとな。
今日はデザイン系の作業が多め。オフィスの大きいMacでやると、集中力も疲労度合いもずっといい感じ。正解のないものだから、あーでもないこーでもないとなかなか決まらないのだけど、手を動かし善し悪しの感覚にじっくり耳を澄ませている時間は悪くない。没頭できる。
長いこと執筆者と試行錯誤してきた原稿が、もう少しで公開できそう。長い旅だったけれど、書きながらどんどん新しい視座が開けていく書き手と併走できるのはとても幸せなこと。自分の専門ではない分野でも、一緒に探究してたくさんのものを追体験させてもらえる。
今月中に出せるといいな。
「言葉」は、何をもたらすか。あってはならないことがニュースになり、ここ数日は落ち込み気味に考えている。言葉の力を高める仕事に従事しているだけに、それが反対側に作用したときの恐さを、常に念頭に置いておかなければならない。
「良い言葉」などないのかもしれない。悪気がない言葉ですら、状況によっては相手を追い込んでしまう。間の悪い正論も毒になる。
であるならば、明らかな悪意を持った言葉は。
言葉が火種になることを見るたびに、自分が普段使っている言葉は大丈夫なのか、ちょっとしたじゃれ合いのつもりで言った一言が、実は相手にとって致命的ではなかったか。怖くなる。
でも、それが面倒だとは思ってはいけない。火と同じ。刃物と同じ。言葉も、使うのが怖いくらいでちょうどいい。苦労してようやく使えるくらいでいい。
苦労して、恐い思いをして、そうしてようやく言葉を紡ごうとする人の味方であり続けたい。そのために、もっともっといまの仕事のなかで、言葉への感度を磨いていきたい。
今日は帰りが遅くなってしまったので、ちょっと短めで。
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