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「夢って、こんなに早く叶うんだ。」KEN3TVさん②

(前回からの続き)

⑨一番初めに行ったライブを教えてください。

KEN3TV:(TMのライブで)一番最初に行ったのが、まだ関西時代なんですけど。「MAJOR TURN-ROUND」の大阪厚生年金会館。
この時、哲っちゃんがどハマリというか、すごいヒットした時だったじゃないですか。TKとしてかなり活躍した時。これが初めて行ったTMライブなんですよ。で、初めて行ったのに、ずっとLEDの壁か何かで初めの40分から50分間姿が見えないっていう。もう、なんか、ヒットメーカー小室哲哉の裏の顔じゃないけど、ミュージシャン小室哲哉を見せられた感じで。「こんなにも小室さんとTM NETWORKの3人を見るのは大変なんだ。」って思って。

ずっと、プログレッシブな曲ね。もちろんかっこ良かったんですけど、インディーズ時代ですよね。確か、インターネットか何かで初めてMP3買ったりとか。大変だったんですよね。ネットを駆使して、何かいろいろとやらないといけない時代だったんで。初めのファーストシングルみたいなのも、確かネットで買わないといけなかったりとかして。今みたいに「iTunes」もなかったんで。ネットでお金払って、楽曲をダウンロードするっていうのも、人生で初めての経験だったし。

金谷:(TMは)そういう実験的なことが、基本好きですよね。去年の(「Please Heal The World」の)NFTもそうだし。割と(世の中に浸透するよりも)早い時期に。

KEN3TV:だから、あれに必死についていって。「メジャタン」もTSUTAYAだったりとかいろんなところでカバーがちょっと違ったりとか。中のCDの印刷が違ったりとか。僕は全部集めていないですけど、いろんな人から見せてもらって、「こんなやつがあるんだ、あんなやつがあるんだ。」みたいな感じで。
もちろん、SNSがだんだん浸透してきたから、「こんなのもあるんだ。全部買っている人がいるんだ。」とかって分かる時代になってきたけど。

「メジャタン」はとにかく、これが俺がずっと好きだった小室さんの元のずっといたバンド(か、と)。最先端行っていると思ったけど、さらになんかもう前衛的で。ずーっとプログレッシブで姿見えないし、LEDでなんかもうよく分からない。「どういう技術になっているんだろう?」って。そんな感じで。
「STILL LOVE HER」がかかって、なんかやっと涙ボロボロになったっていう。「あー、やっぱ俺、TM好きだわぁ。」っていう感じですね。木根さんのハーモニカとか聴いて。それが一番初めの(TMの)ライブ。

(「IGNITION, SEQUENCE, START」をはじめ)あの辺の曲は、もう今思えば、ヒットメーカー小室哲哉からまったくかけ離れた楽曲展開。(当時の)TMの存在も特殊ですよね。ヒットメーカーとは違うことをやろうとしていましたよね。アーティスト小室哲哉、TM NETWORKというのをやりたかったんでしょうね。ちょっと、とんがってましたよね。だから、なおさら好きだったですけどね。

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⑩一番好きなライブを教えてください。(行ったことが無い方はライブ映像でも可)

KEN3TV:これは僕、行けなかったんですけど、一番はTM終了ライブですかね。映画館でやったやつは行ったけど、あれがやっぱりすべて完璧っていうか。ウツも哲っちゃんも木根も、みんなかっこいいし。特にウツと木根が異次元なぐらいかっこ良かったです。

もちろん、若さいっぱいだったし、当たり前だけど、今の60代の彼らと比べてあげたらかわいそうだけど、やっぱ一番ノリに乗っていたし、哲っちゃんのキーボードが、めちゃめちゃ。当時は今よりもだいぶやっぱりうまかったし。もちろん今も頑張っているけど、やっぱあの時は神がかっていた。特に「Get Wild」の「ゲ、ゲ、ゲ、ゲ、ゲ♪」の出し方、タッチ感がもうなんか、全然神がかかっていたですよね。

 やっぱ映画館で見たら、泣いちゃいましたよね。(その時に)Webメディアか何かの動画に、僕もインタビュー(されて)載りましたよ。
他に見に行って良かったのは、2013年のやつですかね。行ったことあるやつだったそれで、行ったことないやつもOKだったら、DVDの「ラスグル」。この目で見てみたかったなっていう。それこそタイムマシンがあれば。まぁね、ずっと語られるとは思うんだけど。

今もぶっちゃけ僕、今回の一連の流れ。ニューアルバム(「DEVOTION」)だったり、新しい「シティハンター」の映画のオープニングだったり。「あれ?まだ哲っちゃん行けるの!」ってちょっと思いましたよね。

僕、最近あんまりね、哲っちゃん関係のプロダクトをそんなに買っていないんですよ。唯一買っているのが、TMのDVDともちろん「DEVOTION」も買いましたけど。

 「DEVOTION」は、去年やったライブもそうだったんですけど、ネットの配信(「How Do You Crash It?」)の中でも好きだったのは、「End Theme of How Do You Crash It?」。
配信では、ウツが確かバーでお酒飲んでいるシーンが出てきたりとか横浜かなんかの竜が出てくるあの曲が、僕、ここ近年聴いた小室哲哉の楽曲の中で、あれがもう、「哲っちゃん、全然まだいけてんじゃん!」って。

 途中オリエンタルな感じがちょっと入っていて。「あれ?なんかこの辺のメロディ、あんま哲っちゃんが使わない感じ。」(っていうのを)入れつつ、だけど、あのキーボードのところとかは、もう「小室哲哉しかこんなことできねぇ。」(っていう)小室哲哉節バリバリっていうのが出ている。ちょっとアカデミックな感じもあったり、オリエンタルな感じがあったり。この曲がなんか、めちゃめちゃ好きで。去年のライブは確かソロか何かで、やっていたと思うけど。で、CDで聴いたら、今回もそれが一番、自分は好きですよね。

金谷:私、「Please Heal The World」がずっと頭の中を回るんです。

 KEN3TV:あれもかっこいいよね。ずっと聴いていると、耳に残っちゃいますよね。そこの(インストの)3曲、いいですよね。リメイクで一番かっこいいって言ったら「KISS YOU」ですね。「こんなアレンジ、あるんだ!」って。
ぶっちゃけ、擦られまくったじゃないですか、哲っちゃんの曲って。これだけ擦る人って、たぶん他のミュージシャンにいないんじゃないかなってぐらい、同じ楽曲をめちゃめちゃ擦って。もう、毎回ベストアルバムじゃないけど、出すじゃないですか。

 だけど、「KISS YOU」は「まだこんなアレンジできるんだぁ。」って。「DEVOTION」聴いて、「やっぱかっこいいなぁ。」って。(昨年の)ぴあアリーナMMで聴いたパーカッションだったりドラムの感じが、今回の「DEVOTION」で。あの時のライブをメインに収めている。ドラムの感じとかね。かっこいいっすよね。あと、歌い直したのが良かったな。
「TIMEMACHINE」って曲はすごいっすよね。めちゃめちゃ昔に作った曲でしょう。2023年に対応できている、っていうのが、とんでもない楽曲だなって思いますね。
「How Crash?」の哲っちゃんのソロが好きですね、シンセサイザーの。「あー、哲っちゃんやってんなー。」って。

自分の中の哲っちゃんのシンセソロベスト2があったとしたら、2位がTRFの「Overnight Sensation」。
レコ大取って、その後深夜にクラブかディスコで深夜にテレビか何かでやった時の「Overnight Sensation」のハモンドオルガンのシンセのソロがめちゃめちゃかっこ良かったんすよ。ずっとそれが残っていて。
CDとは全然違うめちゃめちゃ長いシンセソロをするんですよね。それがめちゃめちゃかっこ良かったのと、1位が愛知県で見た、シンガーが坂本美雨で、ベースがクラムボンのミトさんで、哲っちゃんが引退復活初めくらいのライブだったと思うんですけど。あの時の「Get Wild」とかがすごくかっこ良かったんですよ。その時のシンセソロがめちゃめちゃ良かったんですよ。「小室哲哉、何がお前引退だよ!」「もうこれ、ずっと続けとけよ。」っていうぐらい。

その、シンセソロがかっこいいな、っていうのが、あんまり(TM の)CDに入らない、哲っちゃんの場合、ライブだけで。なんですけど、「DEVOTION」は結構シンセソロが入っていたんで、久しぶりにしっかりシンセソロが入ったCDを出してくれたな、っていう感じがちょっと嬉しかったんだけど。

(次回へ続く)

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