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「夢って、こんなに早く叶うんだ。」KEN3TVさん④

(前回からの続き)

⑪FANKSになったことでの人生の変化を教えてください。

金谷:
その時期はまだ、それは新しいですよね。

KEN3TV:かなりクレイジーですよね。だから、TMと同じですね。MTVじゃないですけど、ビジュアルで自分たちのイベントを(告知する)。ここに来たら、かわいい女の子が、かっこいい男の子がいるよ、面白いイベントだよ、と映して動画で見せる。

今考えると、よく当時、そんな考え方になったな、と思うんですけど。その時に面白いことをやった人は、ほとんど今、有名なYouTuberになっていますね。僕ぐらいがダメだったですけど。

あの時、小室さんじゃないですけど、テクノロジーが、今もそうですけど、すごかったじゃないですか。今は(自分は)テクノロジーからだいぶ離れた「手帳」(を使ったクリエイティブ活動) をやっているんですけど。テクノロジーの発展によって、どんどんいろんなものができる。

今は哲っちゃん、AIで「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル2023」でChatGPTかなんか後ろで流したりしてやっていましたけど。常に哲っちゃんとFANKSはテクノロジーで結び付けられているというか。それがすごくありますよね。

それで、DJイベントを4、5年やっていたんですけど、写真をやっている友達がいて。中田ヤスタカの「CAPSULE」かなんかのボーカルの女の子を撮っている友達がいたんですよ。その友達が写真展を始めて。
今までは、小室哲哉を聴く側だったじゃないですか。次は自分が曲を作って流してもらえる側になって、(今度は)自分がステージ立つ側に。よく言っていたんだけれども、「あの向こう側に行ってみたい。」ってなって。ステージに立つ側に。

その前後にですね、DJ DRAGONの奥さんが(銀座の) アップルストアでトークショーをされたんです。スクリーンに自分の写真かなんかを映しておしゃべりされたんですね。今まで(自分は)DJとかやっていたんですけど、写真でスライドショーしながらプレゼンですよね。「あのステージ側に自分も立っておしゃべりしてみたい。」っていうのがあって。

たまたまMacが好きだったところ、iPhoneっていうテクノロジーが出てきて。面白かったんで、それで(iPhoneで)必死に写真を撮っていたら、(次に)twitterが出てきて。これも新しいテクノロジーで、それまでmixiかFacebookしかなかったのが。

そうして、自分が「iPhone写真展やります。」ってつぶやいたのが、当時、20万人ほどフォロワーがいた、アップルのスティーブ・ジョブズとかの基調講演とかを取材されている、ジャーナリストの方、林伸行さんっていうめちゃめちゃ有名な方がリツイートしてくれて、バズッたんですよ。

ちっちゃな写真展ですよ。デザインフェスタギャラリーというちっちゃなギャラリーの。当時500円で買ったちっちゃな壁に貼った、たった数枚のiPhoneの写真にメディアが殺到したんですよ。「ギズモード・ジャパン」だったり。当時iPhone関係で有名な方だったりとか、「note」のCXOの深津(貴之)さんっていう、当時ユニクロのアプリとか無印のアプリとかを作っているすごい有名な方が見に来たりとか。あれよ、あれよという間に。

あるブロガーが書いたのが、「ポラロイドで写真のクリエイティブが新しく発展したのと同じで、iPhoneという新しいテクノロジーを使ったカメラマン、KEN3TVが新しい写真の世界を見せてくれる。」というようなことを書いてくださって。なんかそれで、どんどんどんどん話が膨らんでいっちゃって。

当時、僕、無職だったんすよね。ほぼほぼ無職で、今よりももっと仕事がない時代で。
それでどんどんどんどん飛躍していっちゃって、当時ソフトバンク関係の方たちとかが(僕)個人にiPhone4台貸してくれたりとか。ミラクルがめちゃめちゃ起こったんですよ。

ソフトバンクのプロデューサーみたいな方がどこかでイベントやっています、って言ったら行って、「KEN3TVって言います。」って名刺渡して、「こんなことやってるんで、もしよかったら1回お話させてください。」って。
なんかそれで、どんどんどんどん自分がステージに立つ側に行って、いまだにいろんなところに呼んでいただいて、面白いことやっているおっちゃんになってはいるんですけど。
 
それで、(銀座の)アップルストアで、アップル主催の写真コンテストがあったんですけど、なぜか僕が写真展の審査員をすることになりまして。僕、Apple JAPANからメールが来たことがあるんですよ。「迷惑メールだろうな。」って思っていたら、「KEN3TVさんですよね。」って本当にApple JAPANからだった。その時に写真を応募してくれた人たちが、僕の今の旅仲間なんですよね。

なんかこんな夢のようなことってあるんだな、って。DJ DRAGONの奥さんがやっていたイベントのあそこに立ちたいと思ったら、本当に立たせてくれる日がこんなに早く来るんだって。iPhoneっていうテクノロジーがあって良かったな、twitterもやって良かったなって。

とんとん拍子に話が進んで、アップルストアで審査員やったり、写真のスライドショーを使ったトークショーをやったり。当時、有名なYou Tuberの方ともアップルストアでイベントをやったりしたんですけど、動員数1位が坂本龍一なんですよ。で、第2位が僕たちなんですよね。
 
金谷:おおっ!すごくないですか?その時の肩書は?

KEN3TV:iPhone写真展を企画しているプロデューサーみたいな感じでしたね。

金谷:それは、夢が叶ったんですね。

KEN3TV:そうですね。それでプロデューサー、仕掛け人みたいになれて。その前後はもう、雑誌にも40冊以上掲載されて、女性誌やTVにも出たことがありますし、なんか「これ、俺、行くんじゃない?」って初めて思って。結局は行かなかったですけど。

でも、今思えば面白いなってそういう感じですよね。小室哲哉が好きになって、TM が好きになって、テクノロジーを追いかけていたら、こんな風に。
小室さんってなんか特殊ですよね。なんか俺も、人生良い意味で(小室さんに)動かされちゃっていますよね。そうじゃないと、僕ずっとたぶん、引きこもりだったと思います。家にずっといる、ほぼ出かけないタイプだったんで。こんなに僕、海外に行くようになると思わなかったですし。
 
2002年に小室さんとDJ DRAGONと「ウルトラス」でサッカーイベントの音楽を作って、赤坂BLITZか何かでライブやって。その時は僕、楽屋にも入れてもらったんですよ。小室さんは帰っちゃった後だったんで、GABALLの楽屋で、原田大三郎とDJ DRAGONと僕で「新生GABALL」とかって写真を撮ってもらったりして。
やっぱり小室さん関係って、なんか奮い立たせるというか、不思議ですよね。

金谷:哲っちゃんたちって、人を動かすんですかね。

KEN3TV:80年代の音楽って、なんかテクノロジーと共に上がっていった感じがしますよね。シンセサイザーだって、テクノロジーが発展していなかったら、あんな風にできていなかったと思うんで。(TM NETWORKは) テクノロジーの進化とともに伸びていったグループでもあり、それをいち早く触ったのが小室哲哉でもあり。

 (次回へ続く)

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