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(有料)アーガイルピンク③完結~アーガイルの功罪~(途中まで無料)

今回は、アーガイルピンクについての最終話として、私の思い、本音をお話しさせて頂きます。

アーガイルピンク①にて「アーガイルもの」が、如何に現在、プレミア品となっているかのお話をさせて頂きました。
しかし、このとびきり稀少とされる「アーガイルもの」に、

私は、正直なところ「アーガイルの功罪」を、感じずにいられません。

何故か?

それには、そもそも、アーガイル社がピンクダイヤモンドの産地証明書の発行を始めた頃に遡り、お話する必要があります。
産地証明レポートをアーガイル社が発行しだしたのは、今からほんの15年ほど前からのこと、

そして、おそらくこの頃には既に「アーガイル鉱山はいずれ閉山する」との話が世界中を駆け巡るようになっていたように推測します。
確かに鉱山は、いつの日か採掘され尽くし、その寿命を終えます。よって、いずれ閉山するという話は至極当然のことです。
(しかしながら、実際に「アーガイルの閉山について」正確に、いつから語られるようになったかを、私は定かに知りません。よって、誤った見解であれば申し訳ありません。)

そして、その閉山時期の噂については、今から十数年以上前に「〇〇年には、アーガイルは閉山する」といった話が、実際にその〇〇年を迎えると「縦堀では採掘し尽くしたが、横堀をはじめたらしい。だから、閉山はあと少し先に延びて▲〇年頃になるそうだ」など、
閉山年が徐々に後ろへずれこむようになっていきました。

アーガイルの閉山について、私のような末端の一消費者へ正しい情報が入るはずもなく。
閉山するのは〇年説は、実際にどんどん後倒しされていった感がありました。
そして、そのラストイヤーはいよいよ今年、2020年となっています。(本当は今年より以前にもうとっくに閉まっているのでないかと、思ったりしています)

ちなみに今でこそ暴露しますが、私は、このアーガイル鉱山がいつ閉山するかの噂を、その時期が後ろ倒しされる度に「閉山するする詐欺」と呼んでいました。ごめんなさい。

「アーガイルの功罪とは?」

こうしてアーガイル閉山の噂が世界を駆け巡るなか、「いずれアーガイルピンクは入手不能になり、幻のダイヤとなる」という考えに突き動かされた人々は、美しく稀少なアーガイルピンクを追い求め、熱狂し、価格高騰は過熱の一途を辿ります。

ましてや、「レポート」付きや「刻印」入りの「アーガイルピンク」は、ますますその稀少価値を高め、プレミアとなるのは必至でした。

しかし、冷静な目で見てみると
これは、アーガイルの巧みな戦略によるものであることに気が付きます。

巧みな戦略?

それは、

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