ブルーダイヤモンドの動向

BASE開店のため、慌ただしくしておりまして、暫くぶりの更新となり申し訳ありません。

昨日8/10は、予てから念願であったカラーダイヤモンドのSHOPをBASEに開店させて頂きました。お問い合わせ、ご来訪、ご購入、また品物をお気に留めてい頂いた皆様、本当に有難うございます。感謝申し上げます。

今回、私がお伝えしたいお話は、天然のブルーダイヤモンドの今後についてです。

ブルーダイヤモンドとレッドダイヤモンドは、じゅうぶんに稀少なピンクをも凌ぐそのずば抜けた稀少性（あまりの天文学的産出量の少なさ）ゆえ、カラーダイヤモンドの奇跡であることは、以前もお話しさせて頂きました。

今回、私は出店に際し、ひじょうに運良くブルーダイヤモンドを二石お取り扱いさせて頂くことができ、うち一石は開店同時にsold out、誠に有難うございました。

実は、開店前からブルーダイヤモンドに関するお問い合わせは複数の方よりいただいておりました。ゆえに、皆様にとっての「ブルーダイヤモンド」への関心と高い人気を、あらためて実感させて頂いたところです。

よって、今回はブルーダイヤモンドの今後の動向予測のお話を、簡単にさせて頂きます。

先日、カラーダイヤモンドに於ける私の師（十数年来親交のあるカラーダイヤにものすごく博識な尊敬すべき師）とお話しする機会があり、以下はその方から聞いたお話です。

ブルーダイヤモンドは、もう既に価格が高騰し過ぎて、業者すら手の出せない価格になってきているのが事実。良いブルーを産出していた鉱山も残念ながら、既に閉山しているとの噂。おそらくこの数年で、今回お取扱わせて頂いているgreen blue（もしくはblue green)のダイヤモンドは、急激に市場から姿を消していくと思われます。そして、それは予想ではなく確実であろうと。

実際に、ブルーダイヤモンドは10年前に比べ、今現在、その価格が10倍に跳ね上がっていることは、私も業者の方に以前お話をうかがいました。

「10年前に1,000万であったブルーダイヤモンドは、現在の価格は1億円。」と・・・

以前、私はピンクダイヤモンド（アーガイルピンク）の異常なまでの価格高騰についてお話しさせて頂きましたが、この価格高騰は何もアーガイルに限った話ではありません。

それは稀少価値のより高いブルーもレッドも勿論同様であり、また、その他「美色」なカラーダイヤモンドも程度の違いこそあれ、カラーダイヤモンド全般に起きている現象です。（ブラウンや比較的供給の安定している通常の淡いイエローは除く）

私はこの度、念願のカラーダイヤモンドショップを開店しましたが、地球の宝とも言える稀少性抜群のカラーダイヤモンドは、今後ますます価格高騰も激しくなり、数も供給もなくなっていくであろうことは、自然の摂理であると考えます。

開店したばかりで、あまり悲観的なお話はしたくないのですが、実際に、この10年～15年前と、私自身の経験則として、明らかに昔に比べ価格は上がり続け、数も少なく、入手しづらくなっていることは、肌でヒシヒシと実感しております。

機械で大量生産できる合成ダイヤなどと異なり、天然の美しいカラーダイヤモンドは、やはり数に限りがございます。ゆえに、新しく、ざくざくカラーダイヤモンドが見つかる良い鉱脈が出てくるといいなぁ、などと私は常々期待しているのです。

これから勿論、なるべく良いカラーダイヤモンドをご紹介できるよう頑張りますが、特に濃色の美色に関しては、今後ますます入手が厳しくなっていくことは必至です。（薄い色、淡い色は比較的、今後も市場に出回ると予想します）

実は開店したての今から、何れ良いカラーダイヤモンドが入手できなくなったら、お取り扱いのメインを、他の色石やカラーレスのダイヤモンドにシフトしないといけないかもしれぬと、中長期的に考えております。

私は色石も好きですし、カラーダイヤ以外にも魅力的な石はたくさんあることは存じています。

しかし、やはり自身が一番好きなカラーダイヤを、できれば長く取り扱いたいとの思いが強いです。

今後も皆様へ、少しでも良い石をご紹介させて頂くべく、頑張ってまいる所存です。

ＰＳ

暗い見通しのお話ですみません。。しかし、今日、私の開店を知った古くから懇意の業者様から、良いグリーン（ラウンド）があるとのご連絡。

「ほらね～、私には、良い石が集まってくる」

その才能を信じて、これからも頑張ります。