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1・17 忘れてはいけない。。。

26年前、私はサラリーマンでした。
前年の年末に会社に「退職届」を出した後、仕事の引継ぎに追われていた時期に1/17を迎えました。

私の住まいは南大阪にあり、震災の被害はほぼないと言って良い状況で、唯一の被害と言えば会社に向かう電車が全て止まった事ぐらいでした。

 
翌日会社に行くと、
会社として「被災地の支援をどうするか」の話し合いがされていましたが会社を辞める私は仲間には入れて貰えず、ただ事務処理に追われ悶々とした日々を送っていたように思います。

 
数ヶ月後、それは仲間の話だったか?
ラジオの話だったかは覚えていませんが。。。
こんな話を聞きました。

 
それは神戸のあるインストラクターの話。
神戸で活動をされていたインストラクターは、
ほとんどのクラブが壊滅的な被害を受けており、
いつ復旧出来るか分からない状態。
 

もちろんインストラクターの多くは仕事が出来ない状態でしたが・・・、
あるインストラクターは、周りの方達の精神的ストレスや、動けない事での肩こり・腰痛の悩みに、

「私に何か出来ないか?」

と考え、外の公園で毎日ラジカセを持って軽い体操を始めたと言う事でした。
 

最初は数人の少人数から、そこから口コミで拡がり、のちには多くの人が駆け付けて来たとか。

中には、
「フィットネスクラブで毎日身体を動かしていたのが、震災でクラブが全て止まり、身体を動かす場がなくなっていたのでとても嬉しい!」
と喜びの感想を仰っていた人もいたと聞きます♪

 
私は、その時点ではエアロビクスのインストラクターになることを決めていた頃だったので、私達の仕事の可能性を凄く感じた話でした♪

ラジカセ一つあれば、私達は人を喜ばせる事が出来ると言う事。
私達の知識で、ストレスの発散や肩コリ・腰痛の対処は少なからず出来るのだと思うのです。

グループレッスンに拘らなければ、公園の鉄棒・ジャングルジム、広場ででも運動指導は出来るんだと思うのです。
 

あれから26年。

今、私達は違う形での危機が訪れています。
こんな時、
 
私達の可能性は?
グループレッスンだから出来る事は?
運動指導者が目指すべき道は?

 
あの当時思った「公園の鉄棒・ジャングルジム、広場」が、
今はZOOM・YoutUbe・LINE等と言う物に形が変わっただけなのではないでしょうか?
想像力を膨らませ、

「人の為に出来る事」

まだまだ、私達にやれる事は一杯あるのではないでしょうか?

※写真は5年前の1・17に神戸で撮った写真です。

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