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キャンセルカルチャー特集がある雑誌(情況・中央公論)

 このところ思想系の雑誌を多く読んでいる。
 というのも、キャンセルカルチャーについて、多くの紙面が割かれており一部で話題になっているからだ。


 最近では情況(2022年4月号)と中央公論(2022年5月号)がそれに当たる。

 特に情況はアマゾンでベストセラーになっており、売れ行きが良いことが示唆されている。私も買おうとしたときに売り切れになっており、増刷を2週間ほど待ったくらいだ。
 情況という雑誌を私は今まで知らなかったが、キャンセルカルチャーの存在自体を否定する論考も載せていて、言論の自由を体現しているような雑誌なのだなと感じた。

 内容についてここで詳細に論じるのは避ける。興味のある人は是非買って読んで欲しい。

 1つ一般的なことを述べると、キャンセルカルチャーの問題点は様々あるが、私にとっては法手続きの不在が深刻な問題のように見える。
 被害を受けたと主張すれば「被害者」となり相手を「加害者」と規定できる。そして「被害者」は同時に、罪と罰を決める「裁判官」にもなれる
 こういった通常のデュープロセスにおいてはあり得ないことが、キャンセルカルチャーでは起こっている。

 このようなキャンセルカルチャーを、法に基づいてどう規定し、どこまで法で制限するのか、ルールの策定に向けて動かないといけない時期がいずれ来るだろう。

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