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ボーム&メルシエの新作 リビエラについて

 腕時計の見本市「Watches and Wonders」がオンラインで開催され、各メーカーから続々と新作腕時計が発表されている。
 有名どころではロレックスのエクスプローラー1のサイズが39mmから36mmになったとか、エクスプローラー2のムーブメントも新しいものに変更されたことが注目されているだろうか。

 そんな中で私が注目しているのは、ボーム&メルシエ(BAUME&MERCIER)の新作となるリビエラだ。1973年に販売開始された12角形ベゼルが特徴のモデルの復刻となる。
 まだ実機は見られないが、今入手できる情報を元に思うところを書いてみる。

無題


 サイズは42mmと36mmの2種類あり、42mmにはセリタのムーブメントに加えて、あのボーマティックがラインナップされている。
 ちなみに、36mmは女性用を意識したモデルのようで、セリタの機械式もしくはクオーツのムーブメントのみとなる。

 ボーマティックといえば、120時間のパワーリザーブと1,500ガウスの耐磁性を確保した自社製ムーブメントで、2019年にクリフトンボーマティックというモデルでリリースされたことが話題になった。日常生活では十分な耐磁性をもっており、パワーリザーブも5日間と実用性の高いモデルだと思う。


 そんなボーマティック「Baumatic BM13-1975A」を使ったリビエラは青文字盤ブレスレット仕様で発表された。青色の文字盤は半透明になっており、表からでも中のムーブメントが透けて見える。また、リューズには文字盤と同じ青色がワンポイントとして入っている。

 価格は418,000円なので、クリフトンボーマティックCOSCの385,000円より3万円ほど高くなる。その分防水性は100mとなり、クリフトンの50mから向上している。なお36mmモデルは50m防水となる。

 私はオメガのグローブマスターを普段使いしており、おそらくこの形状に惹かれるのだと思うが、実用性能とアイコニックな12角形のベゼルとが相まって、価格に見合う魅力はあるのではなかろうか。

 しかし、このリビエラは残念ながらCOSC認定では無いようだ。ムーブメントの表記は「Baumatic BM13-1975A」となっており、クリフトンの「Baumatic BM13-1975A COSC」のようにCOSCの表記が入っていない。

 とはいえ、クリフトンボーマティックは最初からCOSC認定のモデルがリリースされており、その後文字盤の種類が増えてきたので、今後リヴィエラについてもCOSC認定のモデルがリリースされる可能性は十分にある。そもそもムーブメントの実績はあるので、難しくはないはずだ。


 あと気になるところといえば、サイズが42mmと大きめであることだろうか。ベゼルが特徴的なので、あえて目立たせるのであれば大きめでも良いと思うが、私のような細い腕にはアンバランスに見えてしまうかもしれない。また、半透明な文字盤も現品を観なければ質感が分からない。この点は試着してみて判断したい。

 ブレスレットの完成度も気になるところだ。クリフトンのブレスレットの仕上げは、私には何というか安っぽく見えてしまっていた。リヴィエラの仕上げに期待したい。


 個人的にはベゼルの12角形が非常に格好良いと思うし、今後のモデル展開も楽しみな製品だ。今はダイバーズウォッチを探しているので、昔のような回転ベゼル付きのモデルが復刻されると嬉しい。





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