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耐磁腕時計 ボーム&メルシエ ボーマティック

 機械式腕時計の話をしたい。
 といっても私はクオーツ時計しか持っておらず、これから機械式に手を出そうと思っている段階の人だが。

 最近調べたボーム&メルシエのボーマティックという時計が非常に良さそうである。というのも、この時計は自社(共同開発)のムーブメントを使っており、その性能が良く、外装もかなり綺麗にまとまっているからである。


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利点
・COSC並みの精度(認定を取っているモデルもある)
・5日間のパワーリザーブ
1,500ガウスの帯磁性(オメガのマスターコーアクシャルは15,000ガウス)
・裏スケルトン
・約10ミリの厚み
・ブレスレットが観音開き
・完成度に対して価格が安い

不満な点
・50メートル防水(できれば100メートル欲しかった)
・COSCモデルは革ベルトしかない(※追記:ラインナップされました)


帯磁性
 時計には色々なスペックがあるが、私は正確性と共に帯磁性を重視している。
 なぜなら今の世の中には磁気を帯びたものが溢れており、磁気は時計を狂わせる原因になるからである。もちろん強い磁気に触れないように気を付けて扱えばいいのだろうが、磁気があっても影響しないと分かっていれば安心して身に付けられる。

 ボーマティックはシリコン素材をヒゲゼンマイに使い、1,500ガウスの磁気に耐えられる。これは日常では殆ど影響が無いレベルらしい。

 帯磁性が良い時計というとオメガのマスターコーアクシャルがある。この規格を満たしたものは15,000ガウスと桁違いの帯磁性を誇り、MRIでも影響が無いとされる。

 ただ、オメガのマスターコーアクシャルは平行品でも50万程度してしまう。
 その点ボーマティックは正規品で35万円である。平行品は国内にはなさそうだが、海外からなら25万円くらいで買えそうである。価格的なアドバンテージはかなり強い。

精度
 ボーマティックはCOSC認定を取れるほどの精度があり、実際に認定を取っているモデルもある。
 COSCモデルは文字盤に十字が切られており、デザインが異なる。ただ、現状では革ベルトしかないため、私のようにブレスレットが欲しい場合は別途購入する必要がある。

外装・ブレスレット
 外装の完成度もかなり高い。帯磁性を持たせるのに軟鉄ではなくシリコンを使い、防水性が50メートルしかないのもあり、軽く、厚みが10mm程度に抑えられている。主観だが、横から見るとかなり薄く感じ、重さも負担にならない。

 また、裏スケルトンでムーブメントが透けて見える。私はどうせなら裏から内部が見えた方が良いと思っている派なのでプラスポイントになる。

 ブレスレットは気持ち安っぽい印象は受けるが、観音開きで腕にフィットしそうな構造をしている。なお、詳しくは分からなかったのだが、ベルトを着せ替えやすい構造をしているらしいので、付属のブレスレットはある程度妥協しているのかもしれない。


 この内容で35万円の価格というのはかなり安いと感じる。機械式時計の入門用には適していると思う。
 ただ、一生ものの時計を買うのであれば私はオメガのグローブマスターを買ってしまいそうである。そちらについての記事も今度書きたい。


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