見出し画像

グランドセイコーSLGA009が欲しいという話

 1,045,000円なので当然買えないのだが、欲しいものは欲しいので書く。

https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/slga009


SLGA009

 一応説明しておくと、SLGA009はグランドセイコーの腕時計である。
 2022年2月発売で、白樺文字盤のスプリングドライプと言えば分かる人は分かるだろう。

 最新のスプリングドライプムーブメント9RA2を使っており、平均月差+/-10秒120時間パワーリザーブという圧倒的なスペックを有する。

 メカニカルムーブメントのSLGH005と同じ(厳密には違う)白樺文字盤を使っていることに対する賛否はあるだろうが、私はあまり気にしていない。

 今後出てくると思うが、白や黒一色の文字盤であっても同じように欲しいと思うだろう。


スプリングドライブの魅力

 スプリングドライブの魅力は、先ずその運針だろう。
 流れるようなスイープ運針は是非1本持っておきたいと思わせてくれる。

 性能面では精度が良いことが魅力で、9RA2の平均月差+/-10秒は驚異的だ。

 また制御がクオーツのため、帯磁しないというのは信頼性が高い。
 当然磁力にさらされている間は進み/遅れが生じるが、時刻を合わせれば済むので脱磁は必要ない


オメガ グローブマスターとグランドセイコー 雪白(SBGA211)

グローブマスターと雪白で迷っていた

 私はオメガのグローブマスターを使っているが、購入時に最後まで迷ったのがスプリングドライブSBGA211だ。
 いわゆる雪白文字盤として知られる。

雪白:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/sbga211
グローブマスター:https://www.omegawatches.jp/watch-omega-constellation-globemaster-co-axial-master-chronometer-39-mm-13030392103001


雪白も良いが・・・

 当時の並行価格は同じくらいだった。

 SBGA211雪白の文字盤が唯一無二で、スプリングドライブのスイープ運針は魅力的だし、ケースはチタンなので軽いことがメリットだ。

 他方でグローブマスターの文字盤の雰囲気は良いし、オメガというブランドにも惹かれていた。最初の1本なのでスプリングドライブではなくて機械式が欲しいという思いもあった。


雪白は裏スケが微妙

 最終的には裏面シースルーバックから見えるムーブメントの様子でグローブマスターに決めた感がある。

 スプリングドライブムーブメント9R65は少し安っぽい感じを受けたのだ。
 グローブマスターと並べてみるとやはり物足りない。

雪白:https://www.rasin.co.jp/blog/grandseiko/sbga211/
グローブマスター:https://www.tokemar.com/joyri/


 グローブマスターの裏面に埋め込まれているレリーフで軽く金属アレルギーを起こすことが分かったのは買った後だが、それでもこの選択は間違っていなかったと今でも言える。
 それくらいにはグローブマスターが気に入っている。


スプリングドライブ 9RA2の裏スケ

 しかしSLGA009(白樺)を見ると、こっちも欲しいと思わされてしまった。

https://store.grandseikoboutique.jp/ja/Watch/SLGA009/p/SLGA009

 SLGA009(白樺)のスプリングドライブムーブメント9RA2は信州霧氷仕上げと呼ばれる外観をしており、非常に整って落ち着いた雰囲気を持ちつつ、パワーリザーブインジケーターという実用機能が融合している

裏ぶたからは、厳寒期の信州地方で見られる霧氷を表現した「信州霧氷仕上げ」により繊細な質感をまとったムーブメントと美しいブルースチールのインジケーター針が響きあい、静謐な表情を覗かせます。

https://www.grand-seiko.com/jp-ja/news/pressrelease/20220111


 9RA29R65の次世代機であり、精度・パワーリザーブともに向上している。
 その性能で、欠点であったムーブメントの安っぽさが払拭されているので、SBGA211(雪白)で迷ったことのある私がSLGA009(白樺)を欲しくならない訳が無いのだ。

 が、価格が100万円を超えるため買えないのはどうしようもない。
 今後シンプルな文字盤で安いモデルが発売されれば検討できるかもしれないので期待だけしておく。


SLGA013が発表された

 これを書いている途中にSLGA013が発表された。
 SLGA009(白樺)と同じくスプリングドライブ 9RA2が使われている。

SLGA013:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/slga013

 白樺のような尖った文字盤ではないが、ケースとブレスレットにエバーブリリアントスチールが使われているところがポイントか。

世界最高レベルの耐食性を備えたステンレススチール素材「エバーブリリアントスチール」は、一般的な高級時計に使用されているステンレススチール材を上回る耐食性*と白く美しい輝きを併せ持つ素材です。従来、海洋構造物や化学・食品系プラントなどの塩化物含有環境(海水や工業的に塩化物イオンと接する環境)にさらされる設備など過酷な環境用に使われてきた素材で、腕時計のような装身具に求められる要求品質を満たすことは困難でした。しかし、いつの時代も長く愛用できる美しさを追求しているグランドセイコーは、従来の製造工程を一から見直し、ケースとブレスレット双方への実用化に成功しました。

https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/slga013

 しかし、残念ながら価格は同じく1,045,000円であり、その上世界限定550本(国内200本)なので、すぐ予約しないと手に入らないだろう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?