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小説「光と影」韓国へ渡る:9

(2)出会い ④ 出会い

 観光バスは韓国人学生一行を乗せ富雄のいる大学の正門に到着した。日本の学生も十人正門で待機していた。バスが正門に入るや否や、歓迎の意味を込めて大きく手を振って出迎えた。


 バスからは韓国人の引率の先生が出てきて、チェ先生と何やら韓国語で挨拶をしていた。それに続けて、韓国の学生が次々と出てきた。富雄のペアはもうすでに決まっていたが、まだ発表はされていなかった。だから、異性の学生に関心が集中していた。だれがペアになるのか、気になるばかりであったからだ。

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