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連載小説「光と影」第2章 米国へ 10:発砲事件

 当面の目的地であったシカゴへ向かっていた。富雄はシカゴで観光の時間を費やそうと思っていた。

 ドライブ中に彼はラジオを付けたり、音楽を流すことが多かった。ラジオは彼にとって唯一の情報源でもあったからだ。
 シカゴを目の前にしたときであった。ラジオのニュースに恐怖を覚えた。

 シカゴで連続無差別発砲が起こっているということである。


 アメリカにきて初めて銃の発砲事件を目の前にしているのである。それ以前にもアメリカでは各地で無差別の発砲事件が起きていた。

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