連載小説「光と影」第2章 米国へ 5:スピリチュアル
会社から有給休暇が下りた。しかも三ヵ月であった。
こんなにも長い休暇が得られるとは思いもしなかった。そして、三か月後に戻ってきたら、仕事はないないという可能性も頭によぎった。
しかし、富雄はそれでもいいとまで思った。富雄はとにかく、アメリカを旅しなければならないという、衝動に湧いていた。
彼は非常に理屈っぽくもあったが、非常に感覚的に行動することもあった。
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