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連載小説「光と影」第2章 米国へ:14 あなたは光

 富雄は鳥のさえずりで目を覚ました。

 カーテンを開けると、日差しはやさしかった。そして、窓の隙間から冷たい風が入ってくるのを感じた。

 アメリカの生活で彼の心を慰めてくれるものの一つに鳥のさえずりがあった。鳥の種類も多かった。
 そんな鳥のさえずりが、どこか希望を運んでくれる幸福の鳩のようにさえ感じた。

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