小説「光と影」韓国へ渡る:5
⑤ ラジオ放送
富雄の車は関門海峡を渡る。何とも長い海峡であろうか。本州と九州のつなぎ目である。
しばらくすると、市街地が見えてきた。北九州市である。九州自動車道を入り、福岡へ向かった。
富雄は福岡で一休みした。そこで安いホテルに泊まることを思いついた。久しぶりに、自分の足でその土地を踏んでみたい気持ちになったからだ。
福岡には屋台のお店がたくさん並んでいた。しばらく市街を歩きながら、これからの行先を考えていた。ふと、海や山が見たくなった。
ここから先は
1,027字
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?