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ベストゲーム

サッカーを始めたのは幼稚園の頃からだ。幼馴染の父親がサッカー教室をしていたのがきっかけで僕も週二回通うようになった。5歳から始めて今年で27歳になるので22年間サッカーをしています。笑
おそらく何千試合もしてきたことだろう。
そんな中で今日は自分にとってのベストゲームを紹介します!
1つに絞りたいところですが今日は2つ紹介させてください!この2つは自分のサッカー人生で忘れることのできない思い入れのある試合です。

まず1つ目は大学2年生時の関東2部リーグ最終節 VS東京農業大学戦です。
僕の大学時代を知ってる人からするとおそらくこの試合は入ってるだろうと思ったと言うと思います!
当時、朝鮮大学はまったく勝つことができず最終戦を前に降格圏にいました。明治学院大学と残留を争っていて、同じ会場で最終節が行われました。勝ち点差は同じ、お互い勝利したら得失点での残留争いに。。。
僕らがアップをしていると横から「うぉっしゃーーー!!」と大きな声が聞こえてきました。振り向くと喜んでる明治学院の選手たち。
明治学院は勝利を収めたのです。
明治学院が勝利したことで僕らはこのあと東京農業大学に4点差以上の勝利が絶対条件になりました。東京農業大学はリーグ3位、大量得点で僕らに勝てば昇格もある状況でした。
東京農業に4点差以上の勝利は無理だろ、、第三者は誰もがそう思ったはずです。

4年生にとっては引退試合でもあるこの試合で降格させるわけにはいかないと、試合前から先輩たちから緊張感が伝わってきました。
スタメンの11人のなかで4年生は4人だけ。
ずっとスタメンとしてCBで試合にでてきたアン テヨン兄(4年生)が怪我で出場できず、僕は生活指導でお世話になって今でも可愛がってくれる大好きなホン ユング兄とCBを組むことになりました。

いろんな思いが交差するなかキックオフ。
結果は5-1で勝ち関東2部リーグ残留をきめた!

なぜこの試合がベストゲームなのか、それはたんに大逆転で奇跡の勝利をおさめたからではない。
すごい集中力で90分戦ったし対人でも負けなし、相手のプロ内定選手を完封。メンタル的にも後半に追いつかれてからも冷静にプレーできた。
そしてなによりこの試合がきっかけで自信がついて、選手として大きく成長できたからです!

フィジカルも弱くメンタルも弱く使い物にならないのに何試合か使ってもらえた1年生の時。
そして2年生では定期的にスタメンで出ることが多くなったけどなかなか結果を出せない時期が続きました。そして2年生最後のこの試合で自分ならできるという自信をもてるようになりそこからはありがたいことにチームの中心として2年間リーグ戦全試合だしてもらえました。

この試合は選手として大きく変われたきっかけになりました。降格争いをしたのでこの奇跡の残留は決してかっこいいことではありませんが、この大事な試合で2年生ながらピッチにたって勝利に貢献できたことが過去の栄光のなかで1番誇れることかもしれません。


もう一つの試合はアルテリーヴォ和歌山入団1年めにむかえた天皇杯2回戦 VSセレッソ大阪戦です!
大学卒業時プロになれなかった悔しさをもって和歌山でのサッカー人生がスタート。
仕事とサッカーの両立、大学の時ほど時間が与えられてないなかで大学のときより努力しないといけない。かなりもがいていたなかで迎えたJ1チームとの試合。人生でJのチームと公式戦で戦ったのはこれが初めてでした!

天皇杯ということもあり、セレッソはすこしメンバーを落としてのスタート。ですが、今では日本代表の瀬古歩夢、元日本代表の柿谷といったビッグネームもスタメンに出てきました。

結果は延長戦のすえ、1-3で敗戦。
先制されるもしっかりみんなでハードワークして守って後半においつくことができましたが、延長に入ると力の差がでてきてコーナーから失点して最後はカウンターでダメ押しの3点目を決められて負けた。

なぜ負けた試合がベストゲームなのか。
この試合ももちろん自分のプレーが良かったのもあります、柿谷とずっとマッチアップして完封できたし、何度も決定機をシュートブロックして防いだ。広い守備範囲でどこにでも顔をだしてカバーもできました!
けどいくらベストゲームとはいえこの場を借りて自慢をしたいわけではありません!笑
負けてますし。

僕がこの試合をベストゲームにあげた理由は人生の中で1番楽しかった試合だからです!

試合終わってインタビューされたとき「ずっと試合中に笑っているようにみえました。プロ相手に余裕があったんですか?」と聞かれました。
余裕なんかあるわけありません。柿谷の駆け引き半端ないです。ずっと俺の動きみてプレーしてきます。精神的にも肉体的にもしんどかったです。でもなによりそれが楽しすぎたから笑顔が溢れていました!

夢にみたプロのピッチで、憧れの選手たちが前にいて、何千人の相手サポーターと熱い和歌山サポーターがいて、たくさんの在日の先輩たちもみてくれている。こんな素晴らしい状況で試合できるのが嬉しすぎた。
ずっとずっとしていたい。終わりのホイッスルが鳴って欲しくない。こういう気持ちになっていました!

この試合があり、あらためてプロになりたいと思ったしサッカー本当に大好きだと確信した試合になりました!

さぁーみなさん長くなりましたがこれが僕のベストゲームです!過去を自慢したいわけではないです。ですがこの試合があったからいまでもサッカー続けられているのは間違いないです!
けどやっぱり選手として、この試合たちを超える自分のプレーだったりをしていかないと上にはいけない。
過去を未来に繋げる!この2つの試合がもっと素晴らしい思い出として後に伝えれるようにこれからのサッカー人生あと何試合できるわかりませんが全て全力で勝ちにいってなにより楽しみたいと思います!⚽️

最後までみてくれてコマッスミダ!

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