見出し画像

自作現4振り返り#1

 去年8月に現代4コマを知り、気がついたら作品を作る側さえ始めていた!なんてこった!
 現代4コマ公募アカウント(@gendai4koma)にて投稿していただいた拙作の4コマがちょうど10本になったので、振り返りとしゃれこもう。


1.脳トレ

 記念すべき一作目。一作目にして既にあんまり4コマを描いていない。まだちょっと恥ずかしかったので匿名で投稿している(可愛げ)。
 算数とかであったよな、三角形はいくつあるみたいなやつ…、アレものすごく騙されたような気持ちになる。ということで、報復というわけではないけど4コマに仕立て上げた。私は一切数えていないので、正解は知らない。

2.デアゴスティーニ

 久々の投稿。ずいぶん現4とも馴染んできたので、名前を出してみた。M-1グランプリの真っ最中に投稿されたので、M-1実況と本作が並ぶタイムラインを見ながら「コンテンツとして勝てなさすぎるだろ!」と思ったという裏話がある。
 さてこちらはご覧の通り、4コマをデアゴスティーニスタイルで売り出したもの。あと3巻買えば晴れて4コマの完成である(面倒で続刊は作っていない)。

ちなみになぜか届いた人もいる。


3.毎日これだよ

 新聞の最後のところに紛れ込む純粋4コマ主義。この新聞の4コマ漫画枠はこれである。毎日毎日これ、朝刊も夕刊もこの極度に切り詰めた4コマが掲載されているのだ。ネタ切れの心配もない…この純粋なる4コマが一番美しく、愉しいのだから。
 購読者には不評である。しかしきみたちは、一昨日の新聞4コマの内容を覚えているのか?私はそう問いたい。
 購読者にはやはり不評である。


4.匂わせ

 今話題沸騰中の純粋4コマがSNSに投稿した写真。わざとやっているのか?誰かのコマが入り込んでいるではないか。一体どこのどいつの何コマめなのだろうか。悲しいかな、純粋4コマの“純粋”という言葉に、我々は夢を見過ぎていたのかもしれない…。
 仮に、この写り込んだ4コマを左から右に読んでいくタイプだとすれば、この4コマたちは“結”を共有しているのかもしれない。結の共有とは?交際?同棲?それとも、まさか……。
 はあ、もうムリ。 もうなにも信じられません。


5.道に落ちていた50%OFF SALEの4コマ

 九本4コマ史上一番の問題作である。

 なぜか記事化されてしまったので、詳細についてはこちらの現4wikiを参照いただきたい。
 記事にあるとおり、九本が現代4コマ提唱者であるいととと(@itototo1010)に唆され、深夜のノリで投稿したものだ。「道が4コマ」という話になり、添え4 (文字通り、何かに4コマを添える表現技法) かつコマ十 (十字による分割で4コマを構成する表現技法) だなということで投稿が決定した。
 全然伸びてないし、「どうした?」という声が多く寄せられている。私にもわからないというのが結論だ。


6.マイナス4コマ

 打って変わって真面目な作品。4コマのキャストが全員いないので、1−4コマ=マイナス4コマである、というもの。

 こちらは本作を交えて書かれた良い評論。こちらを読んでいただいた方がよっぽどおもしろい。この評論なしに本作を語ることは不可能であろう。
 他にこれといった裏話はない。全然透過されてないこととかしかない。透過画面のスクショを貼り付けるという、死ぬほど効率の悪いやり方で作った。


7.童心

 純粋にいい。タイトルを褒めていただいた(嬉しい)。横断歩道を4コマに仕立て上げた作品は多数あるが、本作は抒情で勝負している叙情4コマである。
 裏話とかは特にないが、本来はこの後投稿される同シリーズのおまけとして作ったものだった。詳しくはそちらで。


8.四度寝

 春休みに寝まくり、四度寝に至ったことによせて制作した4コマ。いととと氏に四度寝しちゃったよという話をしたら「4コマだからOK」「4コマだからむしろ四度寝すべき」という4コマジャンキーすぎる返答をもらい、ならいいかと思った。

 睡眠を主体とするのか?覚醒を主体とするのか?これは制作時のメモだが(普段こういったものは一切描かないのでレア)、左が前者/右が後者に対応している。どちらにせよ、睡眠と数えられるそれは4つ。睡眠をコマととるのか、コマ間ととるのかの単純な問題だ。結果としては右を採用しコマ間を使うことにしたのだが、この二択は人間が睡眠と覚醒のどちらに重きを置いているのかという問題にもつれ込む。
 いつか人間が最後に瞼を閉じるまで、睡眠と覚醒の攻防は続く。目を閉じ目を開け、眠たくなってはまた目を閉じる。人間がそれぞれに割く時間の差はあれど、連鎖は果てしなく続いていくのだから主体は特定しかねる。切り取り方の偏向があるのみだ。
 そんな壮大な問題の前では、四度寝など大した問題ではないのかもしれない。

 また本作には、作者よりしっかりした考察が寄せられている。ぜひともご一読いただきたい。正解はわからないが…。


9.子供にしか見えない4コマ

 さきほど紹介した「童心」への返歌である。

 大人の目では、わざわざ横断歩道にピントが合わせられることはない。ましてや、「横断歩道の白いとこ」のことなんて誰も思い出さないだろう。かつてはそこに、居るはずのない鮫やワニさえ見出していたのに。我々は何を得て、何を失ったのか?つまらない人間になってしまった。我々の目には、横断歩道はただの通り道である。横断歩道を通り過ぎた先の、行かなければならない場所しか見ていない。
 大人には見えない4コマ。


10.湖面

 見たらわかるやつ。制作意図を覚えていない。九本の4コマは有機的だなぁ。



 以上10本で#1とします。今後ともよろしく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?