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本とワインと傘を巡る旅~ポルト~⑤

いよいよポルトの旅日記も最終章。 Graham'sでポートワインのテイスティングを終えた後は、BoltでPorto市内のCampanhã駅へと向かい、ここから傘祭りが行われているÁguedaへ列車で出発した。Águedaは海岸からやや内陸部に入ったところにある小さな街だが、Portoから行くには、一度Aveiroという駅でローカル線に乗り換えなければならない。

乗り継ぎがうまくゆけば、2時間以内には到着できるが。。。

私が乗った電車はAveiroでの乗り換えで、1時間ほど時間を潰さなければならなかった。。。大人しく駅で待っていても良かったのだが。。。

Aveiroの駅舎の直ぐ隣にあった建物。白い壁とアズレージョの青のコントラストが本当に綺麗(ただ日差しはキツかった)。

ここまで来たのだから、どうしてもシマシマの家が撮りたいとBoltを飛ばして海岸沿いの街、Costa Novaへ。

おもちゃみたいな可愛い配色の家。

「良し、撮った!」そして回れ右!(滞在時間約1分!)
本当は周辺をぶらぶらしたかったが、電車の時間に間に合わせなければならず、Costa Novaに着いて直ぐにBoltを呼んで駅に戻った(!)意外と道が混んでいてÁguedaへの電車に間に合わないかもと冷や汗をかいたが、幸い?というかポルトガルのローカル線は走り出して暫くしてから扉が閉まるというシステムだったため、走り始めている電車を追いかけて、乗車口の手摺りを掴んで滑り込むという映画さながらの駆け込みならぬ"飛び込み乗車"で何とか予定の電車に間に合った。おそらく走っている電車に乗り込むのは、人生で後にも先にもこれっきりであろう。。。

走り始めてから扉が閉まる様子も動画で撮ったのだが、noteには動画は掲載できないので。。。

Aveiroから約30分少々でÁguedaに到着。実はこの日は傘祭りが始まった初日で、駅で降りる人も本当に少なく、また駅自体もかなりこじんまりとしていたため、本当にここでいいのか、傘祭りは開催されているのかかなり不安になりながら、会場となっている商店街に向かった。

駅舎としての建物はこれだけ。本当にこじんまりとしている。

てくてくと歩いてゆくと、一応街がアートで飾られている様子なので、少しだけ安心。

この壁画はもしかしたら平素からあるのかもしれないけど、ちょっとインパクトがあったので。
この階段の絵は毎年変わるらしい。

傘祭りの正式名称は、"Umbrella Sky Project"らしく、この時期に街で行われる芸術祭の一環とのこと。最近他の都市でも、傘で通りを飾るイベントがちらほら見受けられるがこの街が元祖らしい。そして商店街に近づくにつれて高まる期待。

オープニングイベントの一環でのダンス

お、やっているじゃないですか!ちょっとした広場で、おそらくこの辺りの昔からの衣装に身を包んだ人々がダンスを踊っていた。ポルトガル語なので全くわからなかったけど、こんな感じで芸術祭の間は、商店街や近くの会場で何かしらのイベントが折々で開催される様であった。あとは通りを歩きながら、ひたすら光と影、色と構図、瞬間を狙ってひたすら切り撮る。

晴天に恵まれ、青空にカラフルな傘が映える
晴れているとガラス窓への反射も綺麗
通りを流れる傘の川
夕暮れの光は、影を良い感じに壁に投げかけてくれる
透明な傘は、壁面にも透明な影を投げかける
フォトスポットでポーズをとるオシャレなキッズ達
車への写り込みも素敵な感じに
通りのレストランの屋外席。見られている様な感じはちょっと怖いかも。
傘祭りのお土産も

Umbrella Sky Projectは7月、8月(9月もかな?)の夏の期間しかやっていない。本来自分は旅も楽しみたい派なので、写真だけに集中するといった事は極力避けるのだけれど、ここに来るのはこれが最初で最後かもしれないと思い、結構頑張って撮ってしまった。

この日は祭りの初日ということもあるのか殆ど観光客もおらず、何となくリラックスした雰囲気が街に漂っており、歩いていても地元の人たちのちょっとした祭りの様子を垣間見ている様な、そんな和やかな雰囲気であった。気がついたらあっという間に駅に戻らなければならない時間になっており、後ろ髪を引かれる思いを抱きつつも、Águedaの街を後にした。

今回の旅は、念願だった傘祭りの絵を十分に撮ることができ、またポルトでは素晴らしいレストランで食事もとれたため、非常に満足のゆくものであった(記事にはしなかったが、やはりポルトガルの食事は日本人の舌に合うと思う)。気が向いたら、細々とした雑感を書くかもしれないが、一旦これにてポルトへの旅行記を終えたいと思う。ポルトへはぜひまた涼しい時期に再訪したい。

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